「すごく美的なホラー」ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく美的なホラー
ノクターナル・アニマルズに続いてジェイク・ギレンホール and アート業界繋がりで「ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー」を鑑賞。うーん、Netflix配信にしておくのがもったいない。映像も美しいし、音楽もいい、そしてトニ・コレットをはじめとして自己顕示欲と性格の悪さを表現するのに長けた一流の俳優陣。大きなスクリーンと良い音響がある映画館で見たかったな。しかもホラーとしてもいい出来。
この『ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー』では、美術界におけるむき出しのエゴと熾烈な駆け引きが見れて面白い。レネ・ルッソのドSっぷりとトニ・コレットの百面相が白眉。
ホラーとしてもまたいい。死亡した謎の老人ディーズの部屋から怪しげで魅力たっぷりの絵がでてくる。素人の僕でも惹き込まれる絵の数々。実際はだれが描いたんだろう?。
そして、その絵の絵具は何か通常でないものが含まれている。含まれている材料ついては、感の鈍い僕でもわかる。ほとんどの人が予感することが前提なんだろうけど。まあ、ここから先はホラーの定番で、封印されたものがとき離れたことによって、禍事が次々と起こる。ジェイク・ギレンホールの怖がり方が迫真に迫ってるから見てる僕もゾクソクくる。
アートを題材にしているだけあって、殺され方もすごく美的だし、じわじわくる感じがとてもいい。。最近は、音で驚かせるだけのつまんないホラーが増えてるからなおさら。ラストシーンも美的ですごくよかった。
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