「アートの価値。」ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー 十ロ九さんの映画レビュー(感想・評価)
アートの価値。
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アートの価値ってなんだろうって考える。
心の琴線に触れたり?
日常に彩りを与えたり?
ポッと心が弾む感じ?
たぶんきっと高尚なものなんかじゃなく、
ピースフルで、お手軽で、
心が踊れば、それはアートなのかなって思う。
今作では、そのアートを、
お金儲けや地位や名声のために、
アートの価値を操作し、
アートの本質を変質させる人間が殺されていく。
言わば、【アート】からの復讐。
ラスト、
ディーズの作品が、
道端でたった5ドルで売られる。
売る方は、
その日の食事代になればって思ってるかも。
買った方は、
自宅の壁に画鋲でサラッと飾るのかも。
それがアートさ!
それでいいのさ!って、
監督は言ってるかのよう。
なんだか颯爽として素敵。
波打ち際で思うままに、
地面に絵を描くアーティスト。
売るためじゃなく、
残すためじゃなく、
その瞬間、
心が赴くままに線を描く。
なんだかとっても楽しそう。
そんなアートなら、
私も触れてみたいって思う。
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