配信開始日 2019年12月13日

「命知らずのハチャメチ・チームのミッション」6アンダーグラウンド bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 命知らずのハチャメチ・チームのミッション

2025年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

ドキドキ

アクション大作を数多く手がけてきた、『破壊王』で知られるマイケル・ベイ監督が、『デッド・プール』のライアン・レイノルズを主演に迎え、過酷なミッションに挑むバトル・アクションを描いたNetflix作品。6人の過去を持たない命知らずの面々が、リーダー・ワンに扮するライアン・レイノルズとチーム『ゴースト』を組んで、息をもつかせぬド派手な銃撃戦やスリリングなアクションを繰り広げる。

マイケル・ベイ作品らしく、初っ端から、イタリアの狭い石畳の道を蛍光色のアルファロメオの乗り組む『ゴースト』チームが、敵から逃れるカー・アクションで幕を開ける。次々と現れる敵の車や街並みをド派手なドライブ・テクニックですり抜け、破壊し、爆走していく。また、香港での高層ビルやクライマックスの豪華クルーザーで、敵に囲まれた中での銃撃戦も、どうやってこの危機を乗り越えるのか、見応えあるシーンの連続だった。

と言うと、『ミッション・インポッシブル』と似ている感じもするが、ミッション・チームとしての信頼関係という点では、全く違うのが『ゴースト』。ミッションの途中で、言い争いをした挙句、喧嘩を始めたり、ミッション中も手順やルールを守らないで、勝手な事をし出したりと、自己中なチームの面々。アドリブ的な会話や笑いを誘うシーンも盛り込むことで、単にシリアスな展開でなく、コメディー要素も楽しめる作品。

物語は、中央アジアのトゥルギスタンの独裁者で、国民をないがしろにしているロヴァック・アリ大統領をクーデターで倒し、ロヴァックの弟で、獄中にいる民主主義活動家のムラットを政権に付けるというミッションに挑むもの。そんなミッションの為に、『ゴースト』チームが、命がけでムラットを奪還し、激しいバトルの末に、ロヴァックを追い詰めていく。しかし、その過程は、決してスマートには行かず、最初のローマでのカーチェイスの末に、仲間を亡くしたり、その後も、絶対絶命の危機を幾つも迎えることになる。

ストーリーの構成という点では、前半部分でちょっと時系列が前後するので、分かり難いが、内容自体は、『ゴースト』チームが命がけで、クーデターに加担するというもの。マイケル・ベイのド派手なアクションを、頭空っぽにして楽しめばよい作品。次作もある様な終わり方だったが、未だにその情報は上がってないのが残念。

bunmei21