「凄まじい映像美」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじい映像美
ただ映像を眺めているだけで気持ち良い。
なんという多幸感。
以前観た「NT」が「UC」の続編なのにクオリティが「UC」以下という残念仕様だったので、実はあまり期待していなかったのだが、いや〜面白かった楽しかった。
そんな本作の作画監督は恩田尚之氏。
大ベテランである。
自分はオジサンなのでベテランの活躍を嬉しくは思うのだが、そろそろコレくらいの大作も若手に委ねてはとも思う。
けど「SEED」みたいな少女漫画チックなのはやはりどうもなあ。
「シン・エヴァンゲリオン」は常に新しいアニメーションの映像表現に挑む庵野監督らしい映像演出が随所に見られて実に楽しい作品だったが、本作はハリウッドの大作映画的な演出をアニメーションで挑んだ作品という印象だ。
静と動、光と闇、大と小といった対比演出が実に素晴らしい。
中盤の襲撃シーンは本作の白眉だろう。リアルで恐ろしいシーンでありながらそれが凄まじい映像美で描かれる対比。これぞ娯楽映画だろう。アニゴジ作ったスタッフ!こういう事だぞ!(まだ言ってる)
自分は多くの人と同じ様に、この物語の結末を知っている。
だが30年前の原作とはいえ、ここでネタバレすべきでは無い。しかし元祖ガンダムも、原作とアニメでは後半の展開がまるで違うというのも周知の事だろう。
「Zガンダム」だってTVと劇場版では結末が違う。
それがきっとガンダムという世界なのだ。
なのでこの先の、未知の展開にこそ期待したい。「UC」とリンクしてくれたら最高なんだけどなあ。
とはいえこのクオリティであと2本って、いつになったら観れるのやら。
蛇足
Alexandrosの主題歌はカッコ良かったが、出来ればGACKTにして欲しかったなあ。