劇場公開日 2021年6月11日

「リアリティはある」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0リアリティはある

2021年6月22日
iPhoneアプリから投稿

前情報で難しいとは聞いていて、それを覚悟で観た。

ちなみにZでさえ難しいと感じる私なので、はじめから全部理解しようとは思ってはいない。

セリフの一つ一つの意図は分からないが、意外にストーリーそのものは単純だったので何とかついてこれた。

映像や世界観はさすがと思える。

ただ、面白いとか、感動したとか、考えさせられたとか、そういった感想はほとんどない。

アニメのクオリティはすごいよね、リアリティのある世界観だよね、という感じ。

大人になってからガンダム(ファースト)を通して観て、一見子供向けのアニメなのに、ストーリーの面白さ、メッセージの深さに驚き、これは奇跡のアニメじゃないか、というくらい感動した。

本作ではそういう感動は残念ながらなかった。

まあ、もしかしたら逆襲のシャアくらい観てから観たほうがよかったのかもしれないが…。

楽しみにしていたモビルスーツの戦闘シーンはよく分からなかった。

エヴァや最近のハリウッド映画でも常々思っていることだが、最近はわざと戦闘シーンを分かりにくくすることが流行ってるのだろうか…。

でも言われなかったらガンダムどうしが戦ってるということすら分からないくらい分かりにくいってのはやりすぎなような…。

この映画をちゃんと理解していないだけなのかもしれないが、現時点での私の感想はファーストガンダムの感想と真逆である。

ファーストは、一見子供向けで話が分かりやすく、ロボットが戦うというエンタメ要素も十分なのに、実は深いメッセージが込められていて奥深さがある。

本作は、大人向けで話が難しく演出や台詞回しがカッコ良いが、ストーリーが途中なので単に世界観を披露しただけで何もメッセージが感じられず、エンタメも十分とは言えない。

ところで、特別料金というのは何なのだろう? 普段は割引料金で映画を観ているが、久しぶりに1900円を払った。レイトショーでも安くならないし。

正直、95分の映画に1900円はう〜ん…。配給やら何やらの仕組みのせいなのかも知れないが、消費者側からしたら、どうしても不満に思ってしまう。

SP_Hitoshi