「ガンダム好きで良かったと思える作品」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ hideさんの映画レビュー(感想・評価)
ガンダム好きで良かったと思える作品
この映画の原作は富野由悠季氏の小説で、あまりエンタメ性がない作品であり、はっきり言ってアニメ化には向いていないと思うのですが、ここまで原作の雰囲気を保持したまま面白い作品を作った村瀬監督と脚本家には脱帽です。しかもすごく現代風!
例え面白くても原作からかけ離れて改変されまくった閃光のハサウェイなど私は見たくなかったから、きちんと「富野由悠季の」閃光のハサウェイに向かい合って映像化してくれたということに感激です。
ここまでクールなガンダムアニメは始めて見ました。うーむ、サンライズやればできるではないか…。硬質なキャラクターデザインも素晴らしい。
結論としては「宇宙世紀ドラマが大好きな大人」向けの作品です。ガンダム自体は主役ではないのですよ。宇宙世紀105年という架空の未来のオーストラリアを舞台にした硬派なSF作品の一要素としてモビルスーツという人殺しの機械が出てきますよ、という話であって、プラモデル売るためのロボットプロレスアニメとしては作られてはいないでしょうからね。
基本的にモビルスーツがドンパチするのだけが見たい人には向いていません。MS戦のクオリティは大変高いのですが、戦闘時間は長くないし、画面も暗めに抑制されたもので、見る人に分かりやすい快感を与えてくれるものではないです。そこがまたクールなんだけど。
あと、正直なところ、逆襲のシャアを見たことがない人が見て、面白いと思うかも疑問ではありますね。さすがに意味わかんないのではないでしょうか。
しかし、ギギはエロいな。
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