「とりあえず未見の人も劇場版からでOK」劇場版 Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず未見の人も劇場版からでOK
ULTIRAで視聴
テレビシリーズで5年前に放送された今作
当時は壮大な世界観、魅力的なキャラクターながら
常に「飛ばし読み」のような唐突な展開で
戸惑う視聴者も多く客観性のある好評価を得たとは
言い難かった
それを劇場版5部作として公開という話を
聞いたときは冗談かと思いましたが
当然期待するのはそのあたりの補間だったわけですが
きちんと行われていたと思います
宇宙からエネルギーを受け取って分配することで
古代文明を封印してまで戦争を抑止してきた人類が
そのタブーを破ろうとしている世界観
結局このナゾに迫る点に関しては話が先に進まないと
全てを説明仕切れないのがこの作品の難点で
このつかみの部分が大事になると思うんですが
テレビ版ではそこで視聴者を手放してしまった
(第一話で駆け足でカーヒル戦死までをやったのが早過ぎた?)
感じがしましたが今作はキャピタルテリトリィや
ガード、アーミィなど国家と組織の関係を少しずつ
説明するパートをちゃんと増やしていました
新規の部分はもちろんですが再編集版になって
抜き出され、一気に見せていく形になったことで
かなり理解しやすくなっていると思います
アフレコも新録でシーンの移り変わりで
緊張感やムードがきちんと持続して
それだけでも観やすくなっていました
セルで大写しになるモビルスーツの戦闘シーン
もさすが富野作品と言える迫力のあるものです
本当に大写しになるので後ろめで観た方が
良さそうです
110分を5部先でやるとすればテレビ版の
2クール分の尺はしっかり入りますから
大きくカットされたりと言ったこともなく
足りない部分の補間が行われていく
Gレコ正統版が出来上がるんじゃないかと思います
それだけにテレビ版の存在価値が気になるところでは
ありますが・・
しいて言えばそれでもこの作品で初見の人が
どこまで理解していけるかは疑問ですが
まあ今はネットなり何なりで調べられますし
割り切ればいいとおもいます
セル画で戦うロボアニメも今どき珍しいですし
おすすめしたいです