「なるほど」ふたりの女王 メアリーとエリザベス UNEmiさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど
王座の孤独感と、あの当時に女で君主になるということのツラさと、2人の距離感が絶妙。
メアリーはあれだけ侍女たちと仲がいいのに、「スチュアートの血」を継ぐ自分が選ばれし者であることや、その正当性は一切疑わない。
現代人から見るとやや不思議だけど、イギリス王室も日本の皇室も、結局「血筋」が根拠なわけで、いきなり他人が王や天皇になったら国民もびっくりするから、そういう考え方は連綿と受け継がれているわけか。
血が問われない庶民でよかった……。
この作品のエリザベスと、『エリザベス ゴールデン・エイジ』のエリザベスとは、まるで別人みたいなので、ケイト・ブランシェット・エリザベスを見直そうかな。
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