「シアーシャとマーゴット」ふたりの女王 メアリーとエリザベス talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
シアーシャとマーゴット
ふたりの女優が適役で素晴らしかった。ケイト・ブランシェットのエリザベスとは全く違う。でも、視点も歴史観も全く異なる作りだからそれぞれいい。それが映画の良さだと思う。
旧教vs.新教、信頼できないアホな男達vs.孤独に毅然と生きて産んで死ぬ女王たち、二人のファッションセンスの違い、二人の素晴らしい知性・外国語能力と教養。たとえ男性社会であっても、血の正統性の前にはそんなこと言ってられず、女が王になれた国。二人の間だけにはおそらくあった共感。
ルターの宗教改革から何十年もたっているのに、あれだけ新教側がエクサイトして悪口雑言のアジテーションが行われたということに、教皇がターゲットだったとしても、キリスト教の残酷さをみた気がする。一神教のもとで育っていない私には理解できないパワーだ。
ヨーロッパとひと括りにしないで、一つ一つの国、地域を丁寧に見ていくのは本当に面白い。イギリス、フランスがテーマになることが多いが、スペイン、イタリア&神聖ローマ帝国なども映画で見たい。
マーゴットを見たのはこれで三本目の映画だが、どれ一つ同一人物と思えない(トーニャ、シャロン・テート、エリザベス)!
おはようございます。
マーゴットロビーさんはウルフオブで、拝見した時には、ここまでの女優になるとは思いませんでした。
スキヤキの井浦さんは仰るように、アラタ改めた感を感じましたね。
では、又。