「しみじみ」ふたりの女王 メアリーとエリザベス いちごさんの映画レビュー(感想・評価)
しみじみ
ステレオタイプなメアリーとエリザベスのドロドロの確執劇を想像していたら真逆なお話。ラスト2人が初めて顔を合わせるシーンはなんとも言葉にし難い感動で涙しました。
生れながらの女王ゆえに女王であることが当たり前過ぎてその座にこだわり続け戦い続けるメアリー、争いのない世界を望む優しい人でありながら女王であり続けるために女を捨てて生きる決断をするエリザベス。いずれも切ないけれども芯の通った生き方が凛々しく美しく、また隠し切れない女の弱さが、抱きしめて支えてあげたくなるくらい愛おしい。
「女王」の哀しさを描いたこの作品は、男性より断然女性にお薦めします。
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