劇場公開日 2019年2月16日

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「【”何が私達をこうさせたか!”大日本帝国時代に、稀代の悪法である治安維持法により死刑を言い渡されたアナキスト金子文子と朝鮮人アナキスト・朴烈の生き様を描いた作品。】」金子文子と朴烈(パクヨル) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”何が私達をこうさせたか!”大日本帝国時代に、稀代の悪法である治安維持法により死刑を言い渡されたアナキスト金子文子と朝鮮人アナキスト・朴烈の生き様を描いた作品。】

2025年3月28日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 関東大震災の際に、流言飛語により多数の朝鮮人が虐殺された事は有名であるし、近年で言えば傑作「福田村事件」で描かれている。
  だが、この作品で描かれているアナキスト金子文子と朝鮮人アナキスト・朴烈の生き様を描いた映画は、今のところまだない。
  この映画は、韓国でないと製作出来ないであろうと思ったし、どこかユーモアを漂わせつつ、強烈に当時の日本の姿勢を糾弾しつつ、アナキスト金子文子と朝鮮人アナキスト・朴烈の真なる愛を描いた作品だと思う。

  それにしても、私達はこれも稀代の悪法である、”特定秘密保護法”を成立させてしまった事を、本作を観ていると苦々しく思い出すのである。
  凄い作品を観たなあ、と素直に思った作品である。
  と共に、あのような時代を二度と作ってはいけない事も、改めて思わせてくれた作品である。-

NOBU