ばるぼらのレビュー・感想・評価
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原作も読んだ上での感想。ブラックジャックや火の鳥にも時々人間のどろ...
原作も読んだ上での感想。ブラックジャックや火の鳥にも時々人間のどろどろした感情や欲求を書いてきたのは承知しているけど、ここまでの作品は今回初めて読んだ。
宣伝用のビジュアルだと原作通りだな~という感じだったが、映画としてみると期待以上だった。
まず、二階堂ふみのばるぼらがなければ、稲垣さんの美倉もなかったと思う。
ばるぼらがひとりで町中をぶらぶらするだけのシーン、虚ろな視線と何かを見据えた視線が入りみだり、ばるぼらがとても不思議な存在なのを印象付ける。美倉が何故かあそこまでばるぼらに魅了されるのかの片鱗がわかる気がする。
R指定なのはしょうがないが、とても儚く悲しい物語だと感じた。
ばるぼらの異次元な世界観と男女の本質が魅力的
SMAP時代の吾郎ちゃんだったら、絶対に引き受けられなかった役どころだったと思いますが、R15+だけあって、まさかの吾郎ちゃんの姿に衝撃を受けましたが、美倉洋介はハマり役だったと思います!朝ドラで清純派な二階堂ふみさんも全く真逆の役どころでさすがの女優魂を見た気がします。2人の官能的で芸術的な美しい姿には、うっとりと見惚れてしまいました。手塚治虫の大人向け漫画のストーリーの異次元な世界観と魅力的な展開にどっぷり浸ってあっという間でした。生配信の舞台挨拶では、御三方から率直なお話を聞く機会があって得した気分になれました。手塚眞監督も、ダンディで素敵でした。イタリアのファンタフェスティバルで最優秀作品賞受賞の作品ですから、マジで必見です!
二階堂ふみさんの牽引力が素晴らしい!
序盤は本当に取り留めのない話を観て、また芸術性ってことで誤魔化されるのか?と思っていました。
お話の展開は普通のような感じでした。原作発表当時(40年前くらい?見たことないですが)は斬新だったのかもしれないけど。。
ただ人気小説家美倉洋介がばるぼらに堕ちて行き堕落していくだけの物語なら切ないだけでつまらないと思いますが、美倉の裏切り(?)で破局したばるぼらとの関係が戻って行ってくれることでバランスが取れているように思います。
ばるぼらも破局の原因を“美倉の裏切り”としていましたが、そのシーンを見逃したのか?美倉は何もしてないような気がします。
一番好きなシーンは破局後の再開でばるぼらが美倉を受け入れるところで人間味のない掴み所のないばるぼらが人間味が感じられて愛おしく見えてきました。
あと、藁人形の効果の絶大さと即効性が凄かったww
最高なのは二階堂ふみさんのからだです。少しはスケベな目も好みもあります。ヌードのシーンのある作品には過去にも出演されていますが今回の出演は後半ヌードが多いということもあるのか、素晴らしく美しく仕上げてきている印象を受けました。ただ絞るだけじゃなくかわいい顔立ちも含めた全身の比率が完璧で意識の高さを感じました。元々かもしれませんが。。。これだけ二階堂ふみさんが仕上げてるのに、吾朗さんときたらわがままボディがすぎる印象てしたwww
なんか私の感想だとうっすくてエロいだけのようですが実際はもっと深くて素敵でした。
はっきり言って耽美的でもなんでもない。
物語の描き方は物足りないけど、女性の胸の描写は溢れるほどあります。
朝ドラ女優が裸一貫になる映画
渡辺えりさんと二階堂ふみさんのキャスティングは、もうこれしかないって感じでしたね。最高でした。
芸術は学問(特に義務教育期間)と違って、正解がない、転じて作り手の感覚が受け手の感覚と合うのかどうか、もしくは作り手が自分自身の感覚を信じて発信したものに受け手が呼応することができるか、これがいわゆる“ヒット作”になるための道だと思っています。かつて人気作家だった、今もぼちぼちの作家にとって、ばるぼらは如何なる存在になるのかというようなお話でした。
結局男性に対しての女性って高める術のものでしかないのかなと僕は思ってしまうのですが、現代版として上手くアップロードしたんだろうなという制作陣の努力が伝わってくるシーンも多くありました。屍と性交は流石にビビりましたが…(笑)
すごい作品!
たぶん、手塚治虫は二階堂ふみが好き
多数の手塚作品を読み観ているがこの原作は知らない。一般論としては、原作はともかく映画にした以上映画として成立していることを期待して観ている。
今回、”ばるぼら”は映画として期待以上の出来だった。
原作を知らないおかげか原作そのものより原作者の影が重なり複雑な精神世界を感じることが出来た。監督も私と同じく仰ぎ見ていたであろう手塚治虫の精神世界である。手塚真監督も治虫氏のプレッシャーを感じたと思うが映画として結実できたと思う。
手塚治虫の超多忙な仕事中心の生活ばかりをドキュメンタリーやインタビューで知ることが多かった。そんな中で作家としての主人公に仮託して憂さを晴らしていたのかもしれない。色々もやもやする親父の思いを実写化しきった息子。
二階堂ふみ、文句なし。手塚漫画に出てきそうな丸顔でエロい体を惜しげなく晒す。死体をしていても絵になる。
馴染めない
【倒錯世界】
この作品、レビューはけっこう難しい。
手塚治虫さんの「ばるぼら」は、美倉が倒錯した世界に落ちていく様が、きっちりストーリーとして描かれていて、映画は倒錯した部分にフォーカスしすぎているのかなと、少しもやっとした気持ちになった。
海外と共同制作で、この倒錯した世界の物語は外国でも理解されるのかと少し驚いたし、でも、よく考えたら、世界的権威とされる作家にだって、のんだくれで、生前は相手にされなかった人も結構いたように習ったし、もしかしたら手塚治虫さんも他のSFや神話、宗教や歴史物を手掛けながら、倒錯する世界に足を踏み入れていたのかと興味をそそられる。
手塚治虫さんの描く女性の裸身の曲線はとても美しい。
実際の女性の裸と、縄文のヴィーナスのちょうど間くらいの感じというか、エロティシズムと神々しさのようなものが混在している気がするのだ。
そう言う意味で、二階堂ふみさんのばるぼらは、良かったと思う。
男は女性が好きだ。
たとえ、社会的地位を手に入れようと、金が有り余っていようと、自分の理解のカテゴリーからはみ出すような女性には特に興味を惹かれる。
作家なら、創作意欲が駆り立てられてなおさらかもしれない。
そして、これは世界共通かもしれない。
倒錯世界にストーリーは要らないという人もいるに違いない。
ただ、僕としては、原作を知っているぶん、もう少し、二人して落ちて行く過程が欲しかったと思う。
よってマイナス1.0。
でも、二階堂ふみさんの熱演にプラス0.5ということで。
良かった
とにかく美しい
二階堂ふみが美しい裸体を披露
2019年東京国際映画祭にて鑑賞しました。 11月20日公開という...
2019年東京国際映画祭にて鑑賞しました。
11月20日公開ということでワクワクしています。
手塚治虫原作、その息子手塚眞監督、クリストファー・ドイル撮影というだけで期待MAX。
手塚治虫漫画の世界観は、少し大人向けの作品では人間を超越した処にあるように感じます。その中でも彼自身を投影させているような、作家として苦しんでいる様子が伺える作品だと思います。そして、手塚眞監督の作品は芸術的で観念的だと思います。現実なのか幻なのか、いつの時代なのかも関係ない普遍的なものを描いているように感じます。
稲恒吾郎は小説家美倉洋介そのもの。彼は孤独と苦悩を内包した役がとてもよく似合います。そして二階堂ふみはばるぼらそのもの。中性的にも色っぽくも変幻自在です。そして何より2人の美しいシーン。クリストファー・ドイルが撮影しただけあり、しっとりと幻のような何処だかわからない世界が広がります。
何度も観たいと思います。
秀逸な稲垣吾郎
官能的かつ破滅的で映像美溢れる妖しい世界観
TIFF2019にて
TIFF2019にて『ばるぼら』を鑑賞。
稲垣吾郎演じる異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介のエロティシズムな狂気っぷりと、二階堂ふみ演じるばるぼらの大酒飲みで自堕落だけど何とも言えない魅力のあるミューズ感が良かった。
本編とは関係ありませんがワールドプレミアと謳っておきながらキャストの舞台挨拶がないのはちょっと残念でした。
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