ばるぼらのレビュー・感想・評価
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中途半端な印象で圧倒的ではなかった
手塚治虫さんの漫画「ばるぼら」を実子である手塚眞さんが実写化された。舞台挨拶の中継があり、監督と主演の稲垣吾郎さん、二階堂ふみさんのこの作品に対する思いを伺った。
撮影がクリストファー・ドイル、音楽が橋本一子ということでキャスト、スタッフとも申し分なし。否が応でも期待が膨らむ。
結果、個人的には少し残念だった。圧倒的な映像美とシュールな世界観をイメージしていたが中途半端な印象。圧倒的ではなかった。
吾郎ちゃんのファンに気を使って中庸に走ったか。まあ、そんなことはないだろうが、R18構想もあったというので惜しい。
二階堂ふみさんのスッポンポンの頑張りは最大の収穫。彼女の裸身をしっかりと目に焼き付けました。
手塚眞監督らしいと言えば、確かに「らしい」映画
なんとなく全体を通して流れるイメージが、かつてのPFF的なものを思い起こさせる。
稲垣吾郎は良い役者だと思うが、もう少し主張があっても良いかなぁ。
二階堂ふみの綺麗な裸身が見れた歓びに星3個、あとは渡辺えりこさんに星0.5個ww
二階堂ふみさんが美しい
とにかくばるぼらが美しかった。
二階堂さんが素晴らしかった。
この役を引き受けた二階堂さんがすごい。
話の内容は、現実離れしていて漫画の世界観だと思った。
実写映画で見るよりも漫画を見て頭の中で想像する方がいい作品なのかもしれない。
女神か悪魔か。
終始お洒落。映画と言うより映像アート作品、もしくは先鋭的バンドのMVか。おぞましくもあり、どこかアニメっぽさもあってなんとも不思議な世界観でした。
二階堂ふみのまさに体を張った演技!妖美なお姿にもう降参です。稲垣吾郎との絡みも美しかった✨
ばるぼらってそもそも何者なのか。もしかしたら肉体は見えても本質的な存在は美倉にしか見えないのかもしれないとか思ってみたり。
作家として限界を悟っている美倉の前に突然現れ失いつつあった制作意欲を激しく掻き立てる。まさに真のミューズか。それとも堕落へと誘うメフィストフェレスか。
ラストに向かって精神的にも肉体的にも堕ちてゆく美倉。壊れて動かなくなったばるぼらを貪るシーンは恐怖でもあり驚くほど人間らしくもあった。
主演のお二人素晴らしかったし、渡辺えりさんは容姿から振る舞いまで最高でした!ムネーモシュネー気になって調べたらギリシア神話の女神の名前でした。
さて、美倉が自らの命を賭して書き上げる「ばるぼら」。
きっと傑作に違いない。言うまでもなく。
狂っていることが正常なのかもしれない
手塚治虫先生の原作は知らないのでどこが同じで違うのか分かりませんが、世界観は好きでした。台詞にも所々センスを感じて「たくさん女はいる」に「それは一人もいないということ」(そんなニュアンス)、という返しが好きです。才能と本能は異なるようでいて似ているもかもしれない。音楽も良かったです。
私には才能に恵まれながらも愚かな男と自由に見えて不自由な女の悲恋のような物語に感じて、狂っていることが正常なのかと錯覚する。友人には進めづらいかも…と思って3.5にしました。
イヤらしさのないエロティシズム
予備知識もなく鑑賞しました。
R15だけあって、裸体ご披露のシーンも多いですが、監督手塚眞さん、撮影監督クリストファー・ドイルさんの演出が見事にばるぼらと美倉の美を芸術に高めて素晴らしかったです。
二階堂ふみさん演ずるばるぼらの姿態の美しさがミューズと言われて違和感なく、お見事。稲垣吾郎さん演じる美倉のばるぼらに翻弄され狂気に変わる様がなんとも言えず、哀しくもありました。
ちょっと場違いな雰囲気のばるぼらの母ムネーモシュネーを渡辺えりさんが演じてますが、これって正解?って思っていたら、原作ファン曰く、原作のイメージそのものらしく、この異世界感がこの作品の魅力なのでもあるのだなぁと感じました。
映像美を堪能する作品だと思いました。
大人のお伽噺
原作未読。クリストファードイルに惹かれて鑑賞。
大人のお伽噺というキャッチフレーズがハンパなく合ってました。性的フェチとかオカルトとか作家の迷いとか色々要素はあるけど、中心は女に惚れて追いかけて身を持崩すある意味純粋な男のラブストーリー。
現実なのか夢なのかわからない幻のようなキャラクターに血と肉を与えた二階堂さんと稲垣さんの熱演に感服。ベッドシーンがエロいけど綺麗。朝チュンで誤魔化してなく動物的なのに綺麗なのはこの二人だからこそなのでしょうか。キッチンでのシーンに見惚れました。
目当てのクリストファードイルの撮影を楽しんでる映像がやっぱり好き。新宿楽しんだんだろうなあ。
ところどころ??という箇所もあるけれど説明されたら野暮な作品。演技と映像と音楽にまみれました。
映像が綺麗
2年前から楽しみにしてました。
難しくて解釈が観た人それぞれ違うと思いました。
映像も音楽も好みで日本で撮影してるのに日本じゃないみたいでした。
二階堂ふみさんがばるぼらにしか見えなくて可愛いかったです。
稲垣吾郎さんはとても美しかったです。
奇跡のような作品
孤独な作家とホームレスの少女、または、作家とミューズの究極の愛と捉えても、孤独な男のすべて幻想と捉えても、生きているからこそ実体のない名声を求め、愛が執着、狂気に変わる人間の愚かしさ、いたいけさ、切なさに、示唆を受け止めても、そのすべてが胸に迫ってくる。
美しく汚いこの世界、でも、すべては誰にとっても流れ去るという虚無を、この幻想的で完成度の高い作品に仕上げているのが信じられない。間延びに思う所が一つもない。
全体を覆っている雰囲気が手塚治虫的世界であることも、実の息子の手塚眞監督が実写化した作品として意味があり、そのレトロ感と現代との融合もこれほどうまくお洒落にできているのは、おそらく出演者スタッフすべての実力魅力が結集されたがゆえで、本当に奇跡のような作品だと思う。
お金のかかった大作映画ではないこの作品ほど、映画とは、脚本、演出、撮影、編集、役者、音楽、美術、衣装等の総合芸術なんだと、新鮮に実感として感じられる作品、私の中では今ない。
主演はこのお二人でなければ成立しない物語
手塚治虫氏の原作未読
稲垣さんと二階堂さんの相性がとっても良くて、R15+だというのを忘れてただ美しいお二人と映像に見惚れました
正直映画の番宣がほぼ皆無だったので、小シネマの枠かと思いきや、所々の美的センスを感じる外国映画のような撮影技術も、世界観にピッタリなジャズ音楽も、私にとってはとても新鮮で是非映画好きの方なら皆さんに見てほしいと思える素晴らしい作品
ただ、主要キャストは抜群なのに反し、東京に住まうエキストラ(モブ)が正直この映画に違和感を与えていて、そこは残念でした
ストーリーも難しくはないので、衝撃度は浅い印象の展開でした
もっと振り切ってほしかったかな。
手塚治虫ファンです。
が、原作漫画未読で鑑賞しました。
稲垣さんの狂気と二階堂さんの妖艶期待です。
うーむ、楽しめなかった。満足できなかった。正直。
倒錯世界なのか?幻想世界なのか?どっちなのか?
充分に作品の核が決まっていない気がしました。
原作漫画読んでおけばよかったかなぁ。
稲垣さん、もっと狂ってほしかった。
「13人の刺客の殿様」くらいに狂ってほしかった。
「行為」は倒錯しているだけで、映像が狂っていないんだよなぁ。
それと、ばるぼらにハマっていく理由が。。。原作通りなんだろうけど
薄いんだよな。
確かにわかるけど、理由は。でもでもさ、なんでそこまで????
って感じです。倒錯行為にまで及ぶ説得力が・・・ないんだよな。
またばるぼらの親(?)等の存在や呪い系のアレなどは、なんだろう・・
得体の知れないであろうばるぼらの存在自体をチープにしている気がしました。
原作通りなのかも知れませんが。
結局、ばるぼら とはなんだったのか?
監督自身が未消化なのではなかろーか?なんて思いました。
複数の国が絡んでの制作ですから色んな事情があったとは思いますが、
うーーーむ、残念!でした。僕は。
稲垣吾郎という役者
ふみちゃんのファンなので行きましたし、彼女の映画だろうと…
ところが吾郎ちゃん良いですねー。年取って良くなりましたねー。
ふみちゃんも風邪ひくよなー。園映画が着衣だったのに(年齢のせい?)ふみちゃんって良いんだけど、狂気が足りないかな?
キレイな映像とキレイな人たち
やっぱ原作が手塚治虫だし、フリージャズとか汚れた新宿なんかを絡めて、コテコテ昭和チックにレトロに行くのかなと期待と不安を抱いたけれど、違ったので、結局、可もなく不可もなくといった印象です。
結果的に美しい映像に美しい人たちが絡み合った映像を見せつけられて、それはそれでかなり興奮するのですけれど、作品としてはどうなんだろうという疑問が先立ってしまって、いまいち没入感がなかったような気がします。
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