「ばらばら」ばるぼら 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ばらばら
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ラブシーンを含め全体に雰囲気描写に耽溺していて、物語を醸成する方向に向かってくれない。何かそれぞれのシークエンスがうまく噛み合っていないのだ。
最近の日本映画はとにかく漫画の映画化が多いが、漫画と実写映画ではそもそも方法論が違うので、そのへんをわきまえてほしいと常から思う。主人公のサングラスやバルボラの髪の色は、鮎原こずえの巨大目同様、作画上の識別に過ぎないので、忠実に踏襲する必要はないと思う。原作発表時はどうだったのか知らないが、ブードゥー人形や黒ミサなどの材料も今さら感が強い。
高い洋酒を愛飲し優雅に暮らす主人公のイメージは、SMAP時代にいじられていた吾郎ちゃんのセルフ・パロディのようだ。
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