「二人だけの世界へ」ばるぼら Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
二人だけの世界へ
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原作知らず
スランプで在り来たりな表現しか出来ず悩む耽美派の人気小説家の前に、ばるぼらと名乗る都会の排泄物的女性が現れハマって行く話。
汚れた服を身に纏い、常に酒を煽る女ばるぼら。
ホームレスの様な暮らしで堕落した風体だけど、酒と文学には詳しい様子。
グレンモルトなんてゲール語と英語ミックスな名前のウイスキーは多分ございませんが「麦芽の谷」50年ものとはなかなかですね。
折角ならスニフターで飲んで頂きたいものです。という酒好きの意見はどうでも良いですね。
辛辣な感想を吐かれて一度は追い出したけれど、妄想で暴走を助けられるうちに近付いて行く。
耽美を地で行く小説家が妖しい魅力を持つばるぼらの沼にハマる世にも奇妙な…か、喪黒的なものを想像したけど、互いに惹かれ合うという自分的には意外な流れ。
何ならばるぼら「女」じゃないですか。
最後の壊れっぷりなかなか好みで、何なら本当に赤く染まって欲しかったけど、それを言ったらカルトになっちゃうからね…。
破滅的な話が好きな人にはオススメかな。
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