劇場公開日 2020年11月20日

「たぶん、手塚治虫は二階堂ふみが好き」ばるぼら HigeKoboさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0たぶん、手塚治虫は二階堂ふみが好き

2020年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

多数の手塚作品を読み観ているがこの原作は知らない。一般論としては、原作はともかく映画にした以上映画として成立していることを期待して観ている。
今回、”ばるぼら”は映画として期待以上の出来だった。
原作を知らないおかげか原作そのものより原作者の影が重なり複雑な精神世界を感じることが出来た。監督も私と同じく仰ぎ見ていたであろう手塚治虫の精神世界である。手塚真監督も治虫氏のプレッシャーを感じたと思うが映画として結実できたと思う。
手塚治虫の超多忙な仕事中心の生活ばかりをドキュメンタリーやインタビューで知ることが多かった。そんな中で作家としての主人公に仮託して憂さを晴らしていたのかもしれない。色々もやもやする親父の思いを実写化しきった息子。
二階堂ふみ、文句なし。手塚漫画に出てきそうな丸顔でエロい体を惜しげなく晒す。死体をしていても絵になる。

HigeKobo