Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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評価の分かれる作品
俳優さんの熱の入った演技、迫力のあるVFXは素晴らしい。
事実に基づいてと最初に表示されていたけれど、原発事故で恐ろしいのはそこじゃないとか、あのエピソードはどうして入れないの?とか、そこら辺の不満は残りました。吉田所長は本人以上に熱く描かれていたし、菅首相の癇癪もやりすぎ感あるけど、そういう描き方されても仕方ないかなとは思います。
あの原発事故は映画に描かれていることが全てではなくて、もっと危険なエピソードが他にもあったし、今も進行形の高いリスクもあって、正直言うと、あんなもんじゃないです。
それを含めて見れる人はアリですが、映画だけの情報で事故の全容を信じたり評価する人はむしろ見ないほうが良いです。
コロナウィルスでもマスコミに踊らされている国民性なので、その辺が心配です。
彼らは間違いなくヒーローである。
先ず、それだけは言っておきたくて。
犠牲的精神。覚悟と責任感。最悪の場合、何が起きるかが分かっている上で現場に留まり、実行部隊としてのミッションをやり遂げようとした勇気。
ヒーローですやん、間違いなく。
ビハインド・ザ・ストーリーが全く無いのはどうなのよ、って言う事で、「人災部分」だけ書き足します。
◆本来、2011年3月には冷間停止しているはずだった。
皆んな忘れてるでしょ、この件。
関電のHPを見ると原発の寿命について以下の記述有り。
"原子力発電所が建設された当時、運転期間に対する法令上の定めはありませんでしたが、福島第一原子力発電所事故の後に改正された法律によって、運転できる期間は運転開始から40年と規定されました。”
ウソは言ってませんが分り難いので補足します。原発建設当時は「15年」だったと記憶。技術の進化に伴い、「適切なメンテナンス(追加工事と補修工事)を実施すれば延長を可能とする」条例が、橋本龍太郎内閣時代に可決しています。
40年限界との数字を法令化したのは、当時与党の民主党です。しかしながら「厳格に耐用年数は決まっていないが、メンテナンス工事を実施しなければ継続使用できない」と言う条例はあった訳です。東電への継続使用許可は、規則違反である事も事実です。福島第一原子力発電所は、2011年2月14日(日付けは間違ってるかも知れません)を以て休炉に入り、耐用年数延長のための工事に着工する予定でした。それが2月8日、メンテナンス工事無しでの「延長許可」が、何故か下りてしまいます。
本来の計画通りであれば、3月11日には原子炉は停止しており、燃料棒も隔離されていたはずでしたが、連続操業していたため「結果的に」あんな事態に陥りました。
延長許可が下りた理由、と言うか、許可した背景については、推測混じりになるので自粛します。
最後に。吉岡里帆が女優さんとして、ちゃんとして来たなぁって思いました。
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2/13 追記
この映画の主題は、体育館のシーンに集約されているのだと思います。「すみませんでした」と頭を下げる伊崎。「利夫ちゃんは、よく頑張った」と返す隣家のおやっさん。
私達、彼らに「よく頑張った、ありがとうね。」って言ってないことないですか?本当に大変なのは被災者だから、被災者は感謝する必要など、ないのでしょうか?
Operation Tomodachiは、政府との合意・許可を待たずげ米軍が自発的に行動を起こしてくれました。当時の政権は、防衛大臣であった北澤俊美氏が、4月3日に菅直人首相の感謝の短いメッセージを代読するに留まります。菅直人氏は、自分の言葉で感謝の意を述べていないんですね。同様に、100億円以上の義援金を送ったのに、謝礼広告から完全に無視された台湾、ってのもありました。
なんで自分の口で、ありがとう、って言わないんでしょうか。
ちなみに、Operation Tomodachiですが、1923年の関東大震災の際にも実行されていました。第30代大統領のカルビン・クーリッジの判断です。これをご存知無い方は多いのではないでしょうか。クーリッジは大統領令を発し、フィリピン・マニラや清国に寄港中のアジア艦隊に、救援物資を満載して横浜へ急行するよう命じました。
で、更に遡ると。
1906年のサンフランシスコ大地震の際。日本政府は、当時の国家予算の1/1000 にあたる50万円を支援金としてアメリカに送っていますし、明治天皇から20万ドル、日本国民から10万ドルが寄贈されました。
関東大震災の友達作戦は、サンフランシスコの支援に対する恩返し。東日本大震災への支援は911で駆けつけてくれた消防庁への恩返し。感謝の気持ち、ありがとうと口に出して言う事の大切さ。それが、この映画の伝えたい事の全てやないでしょうか、って思います。
その両国は、太平洋戦争に突入してしまう訳ですからね。国際政治・外交って、本当に恐ろしいし大切だよな、って思わざるを得ません。
忖度なし
Fukushima 50
脚色は最小限、派手さはないかも知れない。
でもそれが逆に生々しく。
主人公は現場全員。
死の覚悟をもって臨むシーンは直視できなかった。
オープニングから、
ずっと涙が止まらず。
一部を除いて。
この映画は予め、みようと思っていた。
事前に懸念していたのは、
首相官邸の様子を偽りなく表現するか否か。
ポイントは3つ。
1.政治的パフォーマンスのため、ベント解放の足を引っ張る
2.アメリカの協力を断る
3.海水注入を止めようとする。
全部表現されていた。
裏の駆け引きは当時、在日アメリカ軍のツイッターやら菅直人の安倍ブログ裁判に関する報道などで、
見聞きはしていたけど、
映像作品に記録し、
共有できるようにしたことには意義がある。
新型コロナ対応でマスク買い占めしたり、他人を押し除けて消毒剤にはしる人は、この作品みて何を感じるだろうか。
迷い
この作品は、日本人が原発事故を映画化する限界を感じさせるものだった
アメリカや韓国ならエンターテイメントにふって面白くするための脚色表現を多用するだろう
ドイツで作れば、一切脚色のないドキュメンタリーにして、如何に原発が恐ろしいものかを見せるだろう
しかし、日本人は原発事故の直接の被害者ではなくても、自分達が被害者であり加害者でもあると認識しているから、エンターテイメントに振りすぎることも出来ず、ドキュメンタリーとして作るには重すぎる
事故の被害者への思い。風評被害に苦しむ人への配慮。事故と戦った人々の功績。事故後の復興への責任。
これらあらゆることを考え迷われた結果、映画としての完成度は下がっているように思う
しかし少なくともフクイチで必死で戦った人達がいたおかげで、東日本全滅という危機から救われたのだということは充分に伝わったと思う
考えなきゃと思わせてくれたことに価値がある
あの日の出来事を美談にしてしまうのではないか
という意見を見て、たしかにと思いつつ、ファーストシーンであの日の恐怖がよみがえり「美談になんてできない」と感じました。
自分で思った以上に、自分自身があの日の恐怖を忘れていなかったことを知りました。
あの日から、エンタメ業界は長いこと津波の描写を避けてきました。
この映画を作ったのが日本だったことに少しだけホッとしました。
内容は賛否両論あると思います。
が、あの日のこと、これからどうすればいいか、真実はなんなのか、考えるきっかけを作ってくれる映画だと思います。
これがすべて100%真実なのだ、と捉える観客はおそらくいないのでは?
なぜなら、あの日日本にいた人々、それぞれの「3.11」があるからです。
きっと、「あの日いったいなにが起きたのか」多くの人が考えるのではないでしょうか。
悲しいことにコロナというウイルスが流行り、またしても日本と世界はピンチに陥っています。
正しい情報の重要性を、3.11で知ったはずなのに、またしてもデマに踊らされてしまった現状があります。
人は忘れるいきものです、定期的に意識しなければいけない。
そのきっかけを与えてくれる映画だと感じました。
考え続けること、思考すること。
学び続けなければと思いました。
関係ないのですが、福島の「お菓子のさかい」さんの
カリント饅頭
が本当に本当に美味しくておススメです。
文句無し
何を作りたかったのだろう
おそらくお金は相当かかってるだろうになぜこんな中途半端なものを見せられるのだろう。現実との整合はわからない。当事者でないので。
ただ、泣かせるヒーローものを観ようとしても面白くなくて泣けない。脚本が酷い。何ものにも迫ってない。時系列には正しいだろう出来事があって、後は日本風会議室映画で観たようなシーンの繰り返し。いや会議風テレビドラマ、か。シンゴジラがいかに優れていたかよくわかる。恐怖と背中合わせの「恐怖」もまったく描かれず。この設定、キャスリングビグローだったら、と思うだけでそちらのほうが面白い。いつの時代の映画か、と思うほどのガラパゴスオブガラパゴス大作。唯一感心したのは「見えない目撃者」でもよかった吉岡里穂かな。
語り継ぎたい福島50
2011年3月11日午後2時46分、地震発生の瞬間から始まる原発事故の真実の物語。冒頭の地震と津波の映像を観た時は震災当時の恐怖が蘇りました。
あの過酷な状況の中、東日本の壊滅を命がけで救った50人の作業員の勇気は素晴らしく、観ていて胸が締め付けられる思いになりました。
また隣県の在住者として当時の自分の状況と照らし合わせながら様々な思いを巡らせながら観ました。この真実を風化させないために一人でも多くの人に見て欲しい作品。
2020-48
忘れかけた思いm(__)m
ただ泣きに行った。
9年経っても、政府は無能
あれから9年ですね。
3.11東日本大震災の時に発生した、東京電力福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まって事故収束に向けて対応に当たった人々を描いた作品。
福島第一原発の吉田所長は、その後、日本を救った男として有名になりました。事故を起こした事業体の職員(執行役員なので、従業員じゃ無いよね)であるので、英雄視する事には、若干の違和感も無い訳では無いですが、現場の最終責任者として自己の収束に向けて努力したのは間違いないと思います。
それにしても、日本政府無能。あんまり詳しくは描かれませんが、アメリカ政府が日本政府を信用していなかったことがにおわされています。
いま日本は、新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、危機的状況に対して、日本政府が無能なのは、9年経った今でも変わらないですね。
人としての判断力と行動力を問う描写が絶妙
公開初日レイトショーの席の埋まり方が、1割に満たないくらいだったので鑑賞。
神戸の震災を経験してるので、TVでの報道は8割くらいだと分かっていても、人は報道を鵜呑みしてしまう。
当時の政権に対する部分は、オフレコな部分はあると思いますが、思った以上に無能無知に描いてるので、元民主党の方々や支持者は怒るでしょうね。
この事故後に防護服等は、もっとクオリティ上がったのか!?あのレベルの装備で、放射能漏れに対峙してたと思うと・・・・><;
それを伝える俳優さん達の緊迫の演技は、素晴らしかったです。
不眠不休で、命をかけて未知の脅威に挑んで、東日本崩壊を救った福島第一原発の皆さんや自衛隊には、感謝しかない。
余談ですが、現在のコロナ問題にしても官邸内は、様々情報が前後して大変なんでしょうね。
1日も早い収束を願いたいです。
怖かった
最悪の人災
久々に心に響いた‼️
実話だからであろうか?
涙が何度も。決死隊の覚悟、ベテランの心意気、本店と現場の差…
あの時、地震は経験したが、津波や原発は人ごととしてTVで見ていただけ。
あの時の凄まじさを思い知らされた。
自分とも照らし合わし、色々考えさせられた!
これからの自分にも教訓として、深く残る一作である。
評価は難しいけど風化させてはいけない話
「いい映画」とか「面白い映画」と表現していいのかは微妙だけど、自分の中では高評価。
映画はいきなり震災のシーンから始まる。前置き一切無し。まだ9年だもん。観客だって忘れるはずない。
あの時あの瞬間を東京で過ごしたわたしも酷く揺れたのを覚えてる。津波の被害、東北地域での被害が日々報告されていたけど、津波に馴染みのない自分には現実味が無く感じていたのも思い出した。でも実は250キロ程離れた福島で猛者達が命をかけて原発の暴走を止めてくれたからこそ今の自分の生活が続いている事に気付かされ、東日本大震災と自分がこの映画のおかげで初めてリンクした。
映画だから多少の脚色はあると思うけど(というか脚色で無かったらヤバ過ぎる💦)、作中の「総理大臣」の描き方が酷い^^;
専門知識もないくせに現地にヘリ入りするせいで、現場で戦う人たちのスピード感に遅れを来す。一方で行った方がよさそうに思える東電の東京本店の幹部は誰一人として現地入りしない。最終的に理由はわからないままもとゎいぇ奇跡的に収まったからよかったものの、大切な事が出来ないで余計な事ばかりしていたように思える当時の描写は、大事故が起きる瀬戸際だったことを見せ付けられ今更ながら恐ろしく思えた。
皮肉なことにこの映画が公開されてる今、日本を含め世界中でコロナショックが起きている。当時の政府の対応の悪さをいろんな方面から批判されたのがわずか9年前。予測できない事態が起きてる訳だからPDCAサイクルのPは無理としてもCheckとActionを9年かけて見直して改善していれば今の対応だってこんな付け焼き刃とか場当たり的な対応になって無かったように思えるんだけど、現実はそううまく行かないって事なんでしょうか。
もどかしいな〜
日本こそ災害時、非常時のの緊急対策エキスパートになる資格がある国なのに残念。
2回目観賞をためらう名作
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