「東電は原発復興作業員を守れ」Fukushima 50 saiga44さんの映画レビュー(感想・評価)
東電は原発復興作業員を守れ
あの時、福島の原子力発電所で何が実際に起きていたのかを見たくて映画館に足を運んだ。映画に関しては感動ポルノ的な俳優の演出がすこしきつかった。東電本社と官邸と現場で作業している人たちが対立するのは当たり前で、皆それぞれの立場で出来ることをしたと思う。ネットの放送などで原作者の門田隆将が菅直人の事をディスる発言をしているのを多少見たが、完全情報のない当時、国民の代表として東電や現場指揮者に圧力をかけるのは彼の役目だと思う(現場に自分が向かう必要はなかったかもしれないが)。福島50の人々には頭の下がる思いだが、今なお原発の復興に従事している人の事を忘れてはならない。高線量にも関わらず命を削って作業している人々が多重の下請け構造の中でひどい中抜きをされていると耳にする。これは、今現在の私たちの責任である。東電の人間はこの元請け下請け構造をどうにかできないのであろうか、当時現場にいる人だけが命を懸けているのではない。福島原発の社員だけがヒーローなのではない。このような復興作業員の待遇をそのままに放置して、目を逸らしているのだとすれば、私は東京電力を応援する気にはなれないのであります。
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