劇場公開日 2020年3月6日

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「夢にまで出てきた」Fukushima 50 年中お気楽なサラリーマンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0夢にまで出てきた

2020年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

多分、2時間10分の間、号泣しっぱなしだったような気がします。(キャスト陣がホントに命懸けの演技をしていたことが感じられて)ですが、この映画で原発事故で闘った方々の姿、それを陰で支える家族の姿をエピソードとして出す事はできても、福島や東北で被災した方々の真実やまた映画を通じて復興に向けて今こそどうすべきといったメッセージや愛国心を表現する事はできないと思います。本当にそれをスクリーンに出そうとしたら、きっとこの映画は実際に当事者である被災地の住民から、大きな反感を買い上映できないような難しい作品だと思えたからです。
ですが、これを見た時にこうやって陰日向なく、真面目に誠実にそして、家族や故郷のため寸暇を惜しまず働いている人がいるからこそ、当たり前の日常があり、幸せがある。そして誠実に日々を過ごすことこそ、愛国と言う話につながるんじゃないのかなと思えます。

あんな大事故があって、安否含めて誰も死ななかった。そして、なによりこの事故から9年、人類が不可能と言った原発事故からの復興に兆しが見えると言う奇跡のような話がここにある。
まだまだ遠い話かもしれない。全く違うところに住む私達には遠い話になってしまうけれども、この映画を通して自己犠牲こそが大事と言うわけでなく、今いるところでどう生きるか、それによって私達が何ができるかを考えた映画です。

是非、劇場で見てください

年中お気楽なサラリーマン