劇場公開日 2020年3月6日

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「Fukushima50」Fukushima 50 MINAMIsuizouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5Fukushima50

2020年3月19日
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Fukushima 50
本当は3/11日に見た方が良かったのかもしれない。誰かに勧められたわけでも、特別な思いがあってみたかったわけでもない。ただ日本人として知っていて損はないと言う気持ちくらいで見た。結論は、もっと早く見るべきだった。いや知るべきだったと思う。11歳には巨大な地震と共に津波が発生し、原子力発電所が爆発したと言う事実のみがただ頭の片隅に残るだけだった。知らないと生きていけないわけでもなく、自分が身をもって体験したわけでもない。そうやって9年の月日がたった。見て思ったのは2つ。1つは自然の前では人間は脆く儚いということ。佐藤浩一の『俺たちはなにかを間違えたのか?』という問いは、何かを恨むことや誰かを責めることができないとめどない気持ちを言葉にしたものだろう。もう1つは、何も知ろうとしなかったという罪悪感。自分の人生の分岐点はいくらでもある。3/11のような大事件かもしれないし、日常の中に潜んでいるのかもしれない。それに目を背け、ただのうのうと行き着いた先が今の自分なのかもしれない。今更何を言っても偽善者だろう。今からでも遅くない。知らないことは罪である。知ることは、権利じゃない、義務だと思う。現代を生きる1人の人間として。
世界各国のメディアは3/11に起きた悲劇と立ち向かった人々のことを敬意を持ってFukushima50と称する。2020年の東京オリンピックは別名『復興五輪』でもある。よって聖火は福島しから灯される。日本人としてまだやれることはあるのではないだろうか。

MINAMIsuizou