「まだ終わってねーぞ!終わった感を出すな!」Fukushima 50 気仙沼「加油」を煽りと勘違いしたクズ男さんの映画レビュー(感想・評価)
まだ終わってねーぞ!終わった感を出すな!
うーん、この「乗り越えた」感。
東電の「想定外」のせいでどれだけの税金をむさぼり尽くされたのか皆目見当がつかない。
彼ら東電の現場職員たちが頑張ったおかげで復興オリンピックが叶ったんだ!という感動ポルノ的なこじつけにはうんざりさせられる。
あいつらは大変だったかもしれないが、仕事を終えれば帰る家があるんだ。あいつらの仕事のせいで帰る家を追い出され、いまもなお不馴れな生活を強いられている人々の気持ちを少しでも考える脳みそは無かったのか。彼らの怒りを予想しなかったのか?彼らの悲しみを感動のために踏みにじっていないか?
福島でも、やっとの思いで仕事に復帰してがんばろうとしている生産者たちがいる。しかし放射線量の基準値を下回っていようとも食品を輸入再開してくれない隣国が、いまもなおその態度を改めていないんだ。そのへんをすっ飛ばして東電の職員を称えているようでは、被災者たちが報われない。
ちなみに、そんな避難生活者たちの生活を賄っているのも東電ではなく税金だ。
迷惑をかけても補償も出来ないような危険物を持て余していたのだ。こんな責任能力のない迷惑企業は他に見たことがない。
終止「大変だった、頑張った、お陰で今がある」みたいなヤバい思考のブラック企業戦士みたいなノリで話が進むが、よくこれで気持ちよくなれるな。
ちょっとこわい。
同じ誤解をしたクズ野郎です(笑)
人の不幸を喜び、弱ってるとこににつけこむ国ってイメージ強いですものね(笑)
例:コロナまみれのクルーズ船への対応と感染患者の蔓延が開始したのと共に尖閣に船めっちゃよこしたりしてたのは記憶にあたらしいです(笑)
さておき、ほんとうに「まだ終わってない」ものを過去のものとして描く技法には憤りしか抱けませんでした。福島について描きたいという意欲が感じられなかったのが残念です!