劇場公開日 2020年3月6日

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「大切な視点」Fukushima 50 ともちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大切な視点

2020年3月8日
iPhoneアプリから投稿

この映画は東電社員の現場の目線で作られた映画だと思います。よって、被害者の方が見られた場合には、腹立たしさを感じてしまうかもしれません。
ただ、東電社員の方たちも被災者であり被害者でもあると思います。
この映画にあるように、東電社員も命がけで必死に復旧活動をされた社員の方も多くおられたのではないかと思います。無論全ての社員がそうであったとは思いませんが、そういう社員もいたと思います。
これはそういう社員を取り上げた、また一部の活動を取り上げた映画だと思います。一部を取り上げる事で、全体の事実と異なる事に腹立たしさを感じる人はおられると思いますが、この映画はそういう人達も沢山いたという視点の映画だと思います。
よく母親のライオンが子供の為に狩をするが何日も何日も獲物がとれず、子供はお腹を空かせて、弱っていきます。その映像を見ている大半の人は、おそらく「早く子供の為に獲物が捕まえられればいいのに」と思うと思います。そして数日後やっと母親が獲物を捕まえます。ここでも大半の人は「良かったーやっと、お腹を空かした子供のライオンがご飯を食べれる」と思うでしょう。
しかし、捕まった獲物の視点から見るとどうでしょうか?凶暴な母親ライオンに息子が捕まって食べられます。こんな残酷な事ってあるでしょうか?
私が言いたいのはそれぞれの立場でその人の視点で見ると同じ出来事でも全く違って見えるという事です。
くどいですが、これは、被災者、被害者の視点で作られた映画ではなく、一部の東電社員の目線で作られた映画だと思います。
面白いという表現が失礼にあたるかもしれませんが、良い映画でした。是非見ていただきたいです。

ともちゃん
ともちゃんさんのコメント
2020年3月9日

どこの企業でも同じだと思います。

ともちゃん
石炭袋さんのコメント
2020年3月8日

東電本社社員については否定的でしたね。上から命令するだけ、理想ばかり語るなど。

石炭袋