「結局?」マグダラのマリア ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
結局?
作品の存在自体知らず、たまたまTSUTAYAで見かけて、ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラが主演ということで借りましたが、正直、失敗でした。
題名の通り、キリストの信奉者で、彼を慕う弟子である十二人の使徒と行動をともにしていたとされる聖人、マグダラのマリアに焦点をあてた作品です。
キリスト教でもなければ、聖書を読んだこともない自分ではありますが、テレビ番組や絵画などで、彼女の存在はなんとなく知っていました。今作を観て、彼女がどういった経緯でキリストに同行するようになったのかは、知ることができました。
しかし、それだけです。
これを観て、キリスト教のすばらしさだとか、新たな発見といったものは、正直、なにひとつ得られませんでした。
十数年まえに観た「パッション」は、キリストが、ユダに裏切られて捕まり、拷問を受け、磔にされるまでを、これでもかというほどの痛々しい描写で表現しており、宗教家でない自分ですら、キリストがいかにすばらしい存在かを、教え、諭された感じがしました。
ですが、今作には、そういった、感情を揺さぶられるようなシーンは一切なく、ただただ、伝説的な存在であるマリアの、あったかもしれない過去を見せられた感じがしただけでした。
2019年の一発目に観たのですが、後悔の念でいっぱいです。
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