「スペイン映画『ロスト・ボディ』のリメイク」死体が消えた夜 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スペイン映画『ロスト・ボディ』のリメイク
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前半は遺体安置所から亡くなった会長の遺体が盗まれ、その夫であるパク・ジンハンが呼び出され、尋問を受けるという密室ミステリー風な展開。盗まれた経緯やジンハンが殺害した記憶映像などを交錯させるだけさせて、彼が殺人犯であることを導き出そうとする様子がうかがえる。しかし、そもそも呼び出されたのは死体が消えたという点ではないのか?と、後半に入るまで疑問符が付きまとう。
ジンハンが精神的に追い詰められていく様子や妄想に苦しむ姿などは見ていて面白い描写が続き、推理するよりもサイコサスペンスといった雰囲気を楽しむことができます。ところが、終盤になると過去に起こったひき逃げ死亡事故が唐突に描かれ、呆気にとられてしまいます。途中にヒントのような未承認麻酔薬アンプルが登場したりして、後から思い出すと納得はできるものの、この意外性は推理しようがない!かなりずるい手法のプロットだと感じてしまった。
その他、納得できること以外にヘジンとの電話のやりとりなどは逆に不自然さも感ずるし、マンションの部屋が綺麗になってたことも説明がない。ジュンシクチーフの復讐劇であるなら、もっとそちらをメインにしても良かったんじゃないかな・・・
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