「エイブラムスの遊び心」オーヴァーロード MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
エイブラムスの遊び心
レトロな雰囲気から始まる冒頭、
輸送機に乗るアメリカ兵たち。突如激しく揺れる機体。襲い来る無数の銃弾…
戦争映画さながらのショットの数々に
感銘を受けた。ホラーだからといっても、
全てをB級では終わらせない。
冒頭から釘付けだったが、目的地へとたどり着いた瞬間から、こちらも目が離せない本格派のホラーへと変身。
構成が上手いのは監督の力量だろうが、
製作のJ.J.エイブラムスの遊び心溢れる映画作りは流石である。
内容は完全にB級映画そのものであるが、あっと驚く描写や展開でそう感じさせない作品だ。
本作は、製作のJ.J.エイブラムスが2008年に手掛けた「クローバーフィールド HAKAISHA」のシリーズ第4弾との噂があったが、エイブラムス本人を含む製作陣はそれを否定した。しかし、ナチスの見つけた、「ある物」が、「クローバーフィールド HAKAISHA」と辻褄が合う展開であり、サプライズ好きのエイブラムスなら何かやってくれるのではとまだ期待している自分もいることは事実。
いずれにせよ、彼の製作する作品は要チェックだろう。
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