「バイオハザード感は多分にあります。」オーヴァーロード マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
バイオハザード感は多分にあります。
なんとな~く興味があったので鑑賞しましたw
で、感想はと言うと…まぁこんなもんかなと。
ジャンルで言うと、バイオSFアクションホラーですが、前半は全うな戦争アクション映画なのに、後半はバイオホラー。
こんだけ、前と後ろでジャンルの違うのも珍しいですが、ヒロインが主人公でない「バイオハザード」と思えば違和感無しですw
オープニングから、降下→着地→家に立て籠るまではテンポも良いし、迫力のある戦争アクションが展開。
特に落下傘で降下するシーンは迫力満点。
良質の戦争アクションなのに、唯一のヒロイン、クロエの家に入って、叔母の呻き声が聞こえる辺りから、そこからだんだん怪しい雰囲気になっていきます。
主人公のボイスが頼りにならない様でも次第に成長していき、立派な兵士になるし、理不尽に映るフォード伍長は次第に男気満点な男っぷり。
美人で気立ての良いクロエもやる時はやる!どころかやり過ぎぐらいにアクション展開。
結構バランスは良いんですよね。
こんなもんだと言えばこんなもんだし、ハードルを上げずに観ると良質のB級アクションホラーなのに不思議な作品w
ラストまで観ると分かるのは戦争アクションがベースになってるので、そこがギリギリキワモノ具合を塞き止めてたのかなと。
ただ、ドイツ軍が支配下の村でマッドサイエンティストな人体実験をやってたのを観ると、なんとなく「武器人間」と「ジョジョ」第2部のシュトロハイムを思い出しましたねw
“我がナチスの科学力はァァァァアアアア! 世界一ィィィィイイイイ!!”
J・J・エイブラムスが製作として名を連ねてますが、それがマイナスになってたりしてる感じ。
名匠の肩書きが計らずも大作になると言う定義は通じずとも、偏見を持たずに鑑賞する事に意義を持つ作品かと思います。
B級感は正直否めませんが、それなりに楽しめる感じで、戦争アクションにバイオハザードを乗っけたと思えばマル。
とりあえず、最初の10分間のアクションに期待を多いに寄せて鑑賞してみましょう!