「子ども向けのアトラクションのような映画」ゴジラvsコング Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
子ども向けのアトラクションのような映画
髑髏島を再現した人工的な施設の中にコングが住んでいました。子どもの味方カメ型の怪獣『ガメラ』(邦画シリーズ)を彷彿させるように、巨大ゴリラことコングとテレパシーで心を通わせる幼い子ども(髑髏島の先住民の唯一の生き残りで、手話で会話する女の子)が存在します。
コングを管理している企業エイペックスが密かに開発している人工的なアレ、カメじゃなくてメカのアレ、その機械のアレを遠隔操縦するのは日本人である芹沢博士の息子、蓮(小栗旬)。暴走時のイっちゃってる白目の顔とか面白いです。
海での怪獣の戦い、迫力満点で大画面向きです。
南極の地底空洞の入り口、そしてその中の描写が素晴らしいです。夢があります。
クライマックスの大都会(煌びやかな夜の香港)での三つ巴決戦、街の壊れかたも本格的ですしゴジラ&コングのコンビネーション技もカッコいいです。
近未来的な乗り物が登場したり陰謀論者が酒を使ってアレの暴走をくい止めたりして、個人的に好きな雰囲氣でした。
内容を楽しみたいなら字幕版、声優や俳優のファン若しくは登場人物に関心がなく怪獣の迫力だけ楽しみたいなら日本語吹替版を選ぶと良いと思います。
『キングコング:髑髏島の巨神』を観た後だからなのか、本作鑑賞中、だんだんコングが好きになってきました。ゴジラを越えるほどではありませんが。
『ビーストウォーズ』というトランスフォーマーのアニマルシリーズがあります。正義のリーダーでもある司令官オプティマスが、何故ゴリラなのか納得しました。アメリカでは、昔から(日本のゴジラ公開前から)巨大なゴリラである『キングコング』が人氣だったんですね。
本作の監督は、日本のコンテンツが大好きなヲタクならしいです。オマージュが多いわけです。
ちなみに今回のゴジラは、コングと勝負したがり屋さんで、ラストは引き分けで海に帰りました。
そして、次回作『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024年公開)に繋がるのですね。
