「とにかくド派手映像!」ゴジラvsコング ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
とにかくド派手映像!
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髑髏島の巨神を含めたキングオブモンスターズユニバースの最終章。
前作、キングオブモンスターズのメチャクチャな怪獣大行進が凄すぎて、シリーズの着地点はどうなるんだろうと思っていたが、予想を上回るド派手な展開にまあお腹一杯。
とにかくグラフィックのレベルはとんでもないことになっていた。映像技術の向上具合にはただただ驚愕するばかりで、確かにこれなら怪獣でも異空間でもリアルな描写は可能だと思う。
しかしながら、ストーリー展開はあまりに極端過ぎて、今作のメインテーマとなるコングの故郷は地球内部に広がる異空間にあったといういわゆる地球空洞説をモチーフにした急激なSF展開や、今作で突然登場した巨大企業エイペックスのメチャクチャな科学技術力によるマシーンや設備の数々、そして今作で初登場するすべての人物の存在意義や行動が正直あまりにもご都合主義的過ぎて、個人的には非常に納得しづらい印象を受けた。
特に前作で活躍したマディソンや父親のマーク、そして芹沢博士の息子役の小栗旬は完全に期待値を下回る扱いだったり、コングは知的生命体の末裔でゴジラはあくまで狩られる側の生物だったという設定は、シリーズの完結作として、またゴジラ作品のファンとしても受け入れ難い結論なのではと思わざるを得ない。
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