フロントランナーのレビュー・感想・評価
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どこにでもいる一人の男性
次期大統領の有力候補が女性スキャンダルで立候補を断念するお話。
淡々とストーリーが進んでいくのだけれど、それを楽しむ映画というよりも、そこから何を感じて何を考えるのかという映画なのかな。
こんな大事なときにそんなことするか!?
ほんと、男ってどうしようもないなと。
ただ、そのことだけで失脚してしまうのもどうなんだろう。
そうなったら罪を償ったことになるのか。。
奥さんの言うように、罪を犯した重荷を背負ってこれからの人生を歩んでいきなさいと。
家族のために。
国民のために。
アメリカ合衆国のために。
グレイテストショーマンとは全く違う、
かっこいいけど、かっこよくない、自己中な、どこにでもいる、男性。
そんなヒュー・ジャックマンがとても素敵でした。
当然の事だけど
主人公の是非を問うのは誰でもできる。が…
大統領選に絡んだスキャンダルが題材の映画といえば、『スーパーチューズデー』があったが、こちらはそれにプラスして報道の在り方を問うた内容。
サスペンス風でありながら、どことなくユーモアさも漂わせる作りなのがジェイソン・ライトマン監督らしいというべきか。
政治家は公私ともに清廉潔白であれ――こうした考えはどこの国にもあるのだろうが、はたしてそれを実践してる政治家は、今の世の中にどれだけいるのか。
もしこれが日本で起きた事なら、『バイキング』で1週間近く取り沙汰される案件なのは確実。
ゲイリー・ハートの非を問うのは誰でもできる。
しかし彼を責められるのは、マスコミでもコメンテーターでも国民でもなく、ごく少数の人間しかいない。
撮るべきだった映画。言っておかなければならなかった事。
大統領選挙から降りざるを得なかったゲイリー・ハートの3週間の話。結論から言えば、自業自得なのだが、それでも釈然としないのはメディア側のクソったれ度の酷さだけじゃなく。
選挙戦の最中に、美女侍らせのクルーズに出る方も出る方だから、スッパ抜かれても文句は言えないし、同情無用だと思う。問題はハートの考え方。政治家の「私人」と「公人」は分離されるべきと考えており、それは正しいと思うのだが、人格もまた別人として存在しうると発展させているところに問題があり、それは間違っていると思う。
結局、ハートは「世論を誘導するメディアのコントロール」と言う、現実との向き合い方に失敗する。私達への教訓もまた「現実との向き合い方」だと思う。ハートは降りて、ブッシュ(父)が大統領になる。息子の大統領就任後、親子二代の念願がかないイラクへ侵攻した彼らは、フセインの頸をくくり一国の石油利権を奪い取る。あれは正しい選択だったのか?
トランプはメキシコとの国境に壁を作ると意気込みNAFTAの細部を反故にしようとしているが、ハートの主張は「メキシコ国内に雇用を作り出す支援をする」。何が正解なのかは誰にも解らないが、行き過ぎた抑圧はテロリズムを生む、のだけは間違いない。私達も現実的な判断をしなくてはならない、って思いました。
映画の方は、キャスティングが、ずば抜けて良かったと思います。皆んな、ドンピシャにはまってます!
淡々と進むストーリー
ファンスクリーニングにて。 淡々と進んであっさり終わった。 ゲイリ...
ファンスクリーニングにて
スペシャルファンスクリーニングに招待していただき鑑賞。
ヒュージャックマンを生で近くで見ることができ感激!
ファンサービスがすごくよく笑顔が素敵だった。
映像と音楽に力が入っていたように感じられた。
内容的には映画にするには難しかったような・・・。
しかし現代にも少しありえるような話だなぁと思いました。
とにかく生でヒュー様に会えた事、嬉しかったです。
政治家の夫婦の形
ファンスクリーニング@六本木にて。
ヒュー様本当にジェントルマンで間近で見られて感動しました。
優しさオーラが溢れ出ていました。
反して映画の内容はう~ん。。。という感じ。ゲイリーがゲス過ぎて「え?さっきのヒュー様がこんな役を!?」と、ギャップに戸惑いました。
あとマスコミとキャンペーンスタッフの顔が似てる人がいて、味方か敵か訳がわからなくなるシーンが多かったです。カメラワークも私はちょっと苦手でしたね。
最後に出て来る文章に「え?うそでしょ!」と驚かされました。まぁ、夫婦の形は人それぞれということで。
また、フロントランナーってそういう意味なんだ、と覚えました。あと、モンキービジネスもね。(訳が久々戸田奈津子さんで嬉しかった)
政治家に汚れは許されない…⁈
誰を悪者とするのか、その判断に困るというか、何を持ってして正義というのか…。
うーん…。
真実はうやむやにされ葬られた感じ。
マスコミの汚さと、政治家のエロさだけが残る後味の悪い作品でした。
大統領目指して、有権者の獲得に人生の全てをかけている上院議員のハート。
しかし、最有力候補と期待されていた矢先に、ハンター(マスコミ)に追いかけ回され、不倫疑惑を吹っかけられることに…。
マスゴミと言われる彼の追跡は、人権を無視するかのごとにどんな場所にもカメラを向けてきます。
もし彼に身の潔白を証明するものがあれば、大統領として大活躍を遂げてしたことでしょう。
しかし、彼も人間…!
不倫疑惑を完全に否定することができなかったからこそ、弱みを握られつけ込まれてしまったのだと思います。
最後まで彼を信じた、奥様の献身的な姿印象的でしたが、21世紀になった今では、女性も社会進出する時代。
夫を支える献身的な妻というのは、理想郷のような気がします…(笑)
まあ、そもそもマスコミが彼を取り上げなければ、良かったのかもしれませんが、人気のある人ほど、裏の部分を覗きたくなるもの。
だからこそ、躍起になって追いかけ回したのかもしれませんね。
この時代のマスコミの執拗さは、まさにハンターと言われるほどですが、そのせいで本人以外の人にまで、プライバシーを傷つけるのは論外。
人権の尊重とプライバシーの保護を守るべきだと思うものの、ハートの不倫騒動がなんとも矛盾な映画でした。
きっと、他の最有力候補者の妨害があったのかもしれませんが、真実は闇の中…。
人間の妬み嫉みって恐ろしいということでしょうか?
色々と考えさせられました。
スキャンダル報道の功罪を深く考えさせられる意欲作
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