フロントランナーのレビュー・感想・評価
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ジェイソン・ライトマン監督作としては物足りない
「JUNO ジュノ」「ヤング≒アダルト」「タリーと私の秘密の時間」と、元ストリッパーの異色脚本家ディアブロ・コーディと組んだ“こじらせヒロイン三部作”と呼びたいユニークな快作を放ってきたジェイソン・ライトマン。人間のだめな部分や失敗をユーモラスに描き笑いを誘いながらも、慈愛の眼差しで救いをもたらしてきた。そんな監督の最新作だけに期待大だったが、実話に基づく今回の映画は勝手が違ったか。
大統領選で先頭を走る最有力候補のハートが、不倫疑惑をすっぱ抜かれ危機に陥る。ハートと選挙スタッフらが対抗策を講じるも次第に追い詰められていくさまを、心理サスペンスのタッチを添えてスリリングに描くが、ハートという人物の人間性にまで深く入り込むような描写が足りず、結果として共感しにくい主人公の話に。妻、浮気相手、女性スタッフの人物像や葛藤の描き分けは良かっただけに惜しい。現代の問題につなげる意図は感じられたが。
不倫が政治家の命運を握るお気楽な時代‼️❓
テレビの録画。
モデルとなる政治家の能力は大したものであるらしい、それが不倫一つで凋落。
クリントンも最高の業績なのに不倫で名誉凋落。
でも、トランプはそんなの10倍以上なのに人気もある。
イメージが大事なのだろう、この映画は何を伝えたいのかわからない、主役に関心はあれど、最後まで観るのがつらかった。
日本でもこうなんだろうか、裏金とか悪い組織との関係とか、重要なことが山ほどあるだろうに。
ただなのに、文句ばかりですいません。
脇の甘さが気になるな。
清廉潔白な権力者は嘘臭いけれど、道徳上の不正は許せないかな。パパラッチを批判する以前に、そもそもこの脇の甘さは世界のリーダーになろうとする男としてどうか? 開き直っても、取り繕っても冴えない男に映ってしまう。政治信条や政策との相反でスタッフも支持者もがっかりかなあ。
ヒュー・ジャックマンの熱演がむなしい幕切れ。
過剰なドラマ性を避け、淡々と政治家とその私生活の公共性?を描く。 ...
過剰なドラマ性を避け、淡々と政治家とその私生活の公共性?を描く。
公職者は、その職務についてのみ有権者の評価を受けるべきなのか、それとも私生活もさらされ、審判を受けるべきなのか。だとしたら、何が基準なのか。倫理基準? 個人の価値感は? 人間として全てにおいて完璧でいられるのか。ある個人の人間性を他人が簡単にどうこう言えるか? リーダーとしての誠実さはどうあるべきなのか?
静かに問いかける映画。
苦手な政治もの。なんか前にもこんなのあった気がする。 大統領選挙っ...
苦手な政治もの。なんか前にもこんなのあった気がする。
大統領選挙って大変なんですね、というありきたりの感想しか出てこない。今や相手をいかに貶めるかの中傷合戦になってる感じがします。
そしてこれまたお約束の女登場。その忙しい最中にお元気なこと(笑)
実話は大好きだけど、政治ものはあんまり盛り上がりませんねえ。
BS12字幕版鑑賞
台詞がリアル
1988年アメリカ大統領選有力候補者の一人、ゲイリー・ハートをヒュー・ジャックマンが、彼を支える知的で美しい妻リーをヴィラ・ファーミガ( 映画「ディパーテッド」では美貌の精神分析医役 )が魅力的に演じる。
恋のお相手となるドナ・ライス…演じた女優さんよりも遥かに美しく魅力的なルックスでした 👀
多くの支援者、選挙キャンペーンスタッフの期待を背負って立つアメリカ大統領候補者に注がれる世間の眼差しは厳しい。
ジャーナリストが互いに交わす台詞、ゲイリー・ハートとのやりとりがリアルで見応えが有りました。
-自分の品位に泥を塗るな
-民主主義の現実を見せる。ソ連経済は悪化…。
是正しないと世界の勢力均衡が崩れ、どうなるか。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
ペンは剣より強し?
不倫スキャンダルで失脚した1988年米大統領選の民主党有力候補ゲイリー・ハート議員の選挙運動中の苦悩の日々を綴っています。
映画はニューヨークタイムズマガジンのマット・バイが書いた「All the Truth Is Out: The Week Politics Went Tabloid」をベースに元ヒラリー・クリントンの報道官ジェイ・カーソンらによって脚本化されたのでリアルな内幕ものになっています。
奴隷との間に子をもうけたジェファーソンからマリリンモンローとJFK、クリントンのモニカ・ルインスキー事件など大統領の下半身スキャンダルは呆れるほど、トランプにいたっては元AV女優に口止め料を払って開き直っている。なんで今更という感想と、理想と現実、本音と建て前など頭の中で様々な解釈が錯綜。
隠ぺい、嘘つきが当たり前のような政治の世界で身を引いたゲイリー・ハート議員はましな方かも知れません、ただ潔いかと言えば半年後に再出馬、再撤退となっているので微妙。予備選には今の大統領のバイデン氏も出ていたがスピーチ盗用を叩かれて撤退している、指名はマイケル・デュカキス、マサチューセッツ州知事が勝ったが本選では共和党のパパ・ブッシュに敗れていますね。
映画としてなら元CIA長官のブッシュが仕掛けたハニートラップと言う方が面白い。
マイアミのタブロイド紙にも問題ありかも知れませんが所詮、身から出たさび、JFKの再来と持ち上げる人たちもいるようですが参謀のビル(J・K・シモンズ)の意見にも耳を貸さず、自身の危機管理が甘いのでは大統領には疑問かも・・。
タブロイド紙と馬鹿にしがちですが今や日本でも文春砲が政治倫理の見張り番のような昨今ではジャーナリズム全体が存在意義を問われているのでしょう。
アメリカ人には生々しい事件だったのでしょうが個人的には映画にしてまで観る話か、熱が入りませんでした。
致命傷でないスキャンダルのはずが
ぶっちぎり単独トップ(フロントランナー)の候補者にとって、不倫スキャンダルなど致命傷にならないのでは?そこからどうして崩壊にまで至ったのかにまず興味があった。
スキャンダル直後は内部のチームも磐石で世論も大手新聞社も不倫相手さえも味方であった。本来なら大局に影響を与えないかすり傷であったはずである。
しかし、不倫相手への潜在的な軽視やプライドの高さが災いし、味方を敵と誤り、混乱のあまり失言を重ねる。
ワシントンポストの黒人記者の「過去にも不倫をしたか?」など我々視聴者からすれば、完全に否定させるための質問で助け船以外の何物でもないのに、結果その質問は決定的な失言を招く。
まぁ、選挙期間中にナンパするのは、さすがに脇が甘すぎるんだけどね笑
だから?
事実を元に制作だからこういう事あるよね。
で、結局映画にした目的はなんだったのかな?
マスコミの過剰報道?
政治家の倫理観?
夫婦愛?
不倫の代償?
失言の恐さ?
ちょっぴりモヤモヤが残ります。
大統領最有力候補だったゲイリーハート議員が女性スキャンダルによって...
大統領最有力候補だったゲイリーハート議員が女性スキャンダルによって失脚に至るまでを描いた実話。知らなかった。脇を固める浮気されながらも夫を支えるベラ・ファーミガ、選挙対策本部のJ・K・シモンズは好演。ハート役のヒュー・ジャックマンが不倫の部分をサラッと演じているため、いまいち人間性が伝わってこない。不倫の是非は別として、大統領としての資質を求めるという名目で、その家族のプライバシーにも侵害するマスコミの行き過ぎた報道姿勢に一石を投じる描き方になっている。現にプライベートが破天荒なトランプが大統領として当選したのは、これまでの資質より、未来や本人の政治的力量に期待して国民が投票したことで当選したとすると、このスキャンダルが契機となって、個人の倫理的資質と個人の能力は別だと一石を投じたのかも知れない。
正論が正しいとは限らない
民主党大統領選に出馬し、最有力候補だったゲイリーハートが、不倫スキャンダルで失脚する様を描いた物語。
「政治と私生活」は別と勇ましく語る主人公。それは正しい。でも世間(と言うよりはマスコミ)がそれを許さず、急流に流されているく様がもの悲しく描かれています。
非常に静かで味わい深い作品ではありましたが、抑揚がなく見所に乏しい作品のようにも感じました。
個人的には、「私生活は別」とは思います。しかし、多くの人の協力のもとに成り立つ立場。それを考えれば、私生活を律するのは当たり前だし、それが出来ないのは政治家としてどうなの?とも思います。、選挙スタッフが、彼の強弁に感じたであろう戸惑いと失望が、自分のことのように感じられました。
判断が難しい
主人公が悪いのか、それとも報道するマスコミが悪いのか?不倫と政治力が別という見方もできるが、ここでは不倫報道が出て一気に支持を失い選挙戦から消えていった。どっちがいいのか考えさせられるが政治家の難しい立場をうまく出しているいい映画だった。
the front runner = 最有力候補者
最初の方はよく分からないけど、
話しが進むほど「こういうことね」と納得出来るような内容。
米国の政界事情や時代背景、女性の社会進出など1つの歴史として知るために観て損は無いと思う。
ハート候補の公私混同しないという考え方、演説の仕方はとても惹き込まれる。だが、スキャンダルについてはもう少し明らかにして欲しかった。でもあの決断、潔さはすごいなって思った。
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