特捜部Q カルテ番号64のレビュー・感想・評価
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これで最後だなんて言わないで!
コペンハーゲン警察で未解決事件の書類整理を扱う窓際的部署“特捜部Q”。
カールとアサドのコンビが未解決事件に挑む、北欧ミステリー小説を映画化したシリーズ4作目。
いつぞや前3作を一気見してハマり、第4弾が作られると聞いて期待し、レンタルを待っていた!
カールとアサドの今回の捜査は…
アパートで発見された凄惨な事件。
テーブルを囲む3体のミイラ化した遺体。
程なく身元や共通点が判明。有力容疑者も浮上。
皆、ある施設の関係者。
その施設というのが…
スプロー島の女子収容所。
遺体も容疑者も、そこの元医師や看護師や患者。
表向きは非行少女の更正施設だが、実際は、違法な避妊治療や“ふしだら”のレッテルを張られた少女たちを…。
衝撃と驚愕なのは、スプロー島とその女子収容所が実在していたという事!
そこで何が行われていたかは、先にも述べた通り安易に想像付く。
強いる者、虐げられる者…。
隠蔽、事実は闇に葬られ…。
加害者は現在社会的な地位におり、被害者は苦しみ続け…。
惨劇と事件はそこから始まり、悲劇と哀しい復讐へと今また続き…。
シリーズでは前にも似たような題材があった。
忌まわしき過去や歴史、社会悪を許さない。
社会派メッセージを踏まえつつ、エンタメ・サスペンス/ミステリーとして安定の面白さ、見応え。
事件を追う現在とスプロー島での過去が交錯する展開だが、こんがらがる事は無い。
いつもながらの地味な作風…と言うより、じっくり系だが、今回ちょいと派手な見せ場もあり。
でも、ドラマ部分で一番気になってしまうのが…
アサドが特捜部Qを異動。
コンビも後一週間。
それまでに事件を解決したいのは勿論だが、カールが相変わらずぶっきらぼう。
素直じゃない。
それ故、今回は最初から関係がぎくしゃく。
しかし、最後は…。
この二人がコンビであってこその“特捜部Q”!
もう一人のメンバー、ローセも好サポート。
今回も面白かった!
ただ残念な事に、小説はまだシリーズあるが、映画はこれで最後だとか。
最後だなんて言わないで!
特捜部Q、カムバック!
暗い!冷たい!悲惨!面白い!
シリーズ全部面白かったので今回もめちゃくちゃ楽しみにしてました!
期待通り、特に難しい伏線はなく映像で上手く説明してくれる演出は変わらず。
大作感ないけど事件の規模が現実感あってちょうどいい。
冒頭の謎が徐々に明らかになっていく過程がジワジワ面白い。
相変わらず若い女性という弱い立場の人が被害者になって、その悲惨さが彩度の低い映像とよく合ってるというか余計暗くなるというか。
特捜部Q係はローサとアサドの仲良しっぷりかわいいし最後の病室でカールがアサドに付き添うとこもめちゃくちゃ良かった。
チームとして絆が深まってるのがいいね…そういうの好きやで…
本人が望まない不妊手術、日本でも同じような歴史があったけどデンマークは過去のことにせず政府を批判して大ヒット映画の題材として選ぶところがすごいなと思いました。
北欧の人種問題は根深いですね
カールとアサドは、この二人が最も良い
プライムで見てから、ファンになった。
映画館で初めて見たけど、雰囲気、ノリ、キャラがずっと変わらないのが良い。
特捜部Qらしい映画と言える。
事件の背景もディープで心に残るテーマが多いのも、個人的に好みの作品。
是非、1作目からみて、カールとアサドにシンクロしてから、この映画を見てほしい。
今回の作品で、カール、アサドを含め、役者、スタッフが変わるようだが、
この二人、スタッフが最高だったように思える。
ミイラにして、保存しておきたい(笑)
過去の事件から現代への警告
相変わらず面白かったなぁ
人気の北欧サスペンス 特捜部Qシリーズ第4弾
1980年代に失踪した女性を調べていくうちに、同時期に5人の行方不明者が出ていることがわかる
その後、捜査を続けると、そこから、ある事件にたどり着く…
「特捜部Q」シリーズを知らない人のために説明すると
アメリカの「コールドケース」のようなもので
デンマークの首都コペンハーゲンを舞台に、特捜部Qが過去に未解決となった事件を再捜査していくサスペンスシリーズ
この第4弾では、1980年代に起きたある女性の失踪事件を再捜査する
この映画はサスペンスで、その先に何が起きるのかを言ってしまうと、その全てがネタバレになってしまうので、気になる人は、ぜひ、映画を観て欲しい
その物語のベースにあるのは、
第二次世界大戦の終戦直後から、1960年代のデンマークで実際に起きていたできごと
その社会的な問題点を、再度、この特捜部Qに掘り起こさせる
では、なぜ、その問題を「今」再び掘り起こすのかと言えば、現代もまた、その当時起きていたことがまた起きてもおかしくない状況にあるから
その社会的な問題点とは、ヨーロッパで起きている右傾化と排他主義
白人が最も優秀だと考える人たちや、移民排斥主義、LGBTの排除など…
そういう排他主義がエスカレートすると、どんなことが起きるのかについて、過去に実際に起きた事件を交えながら描いている
そして、これは決して対岸の火事ではなく、日本でも起こり得る話だなと思いながら観ていた
その、過去に実際にあった話と、現代の社会問題をリンクさせて描いているのが、特捜部Qならではで、とてもお見事だと思った
人間は進化を続けて賢くなっているかと思いきや、科学技術は進歩しても、残念ながら、人間性はちっとも進歩していないということをヒシヒシと感じる作品だった
とても面白い
陰謀説
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