劇場公開日 2019年1月11日

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「これで最後だなんて言わないで!」特捜部Q カルテ番号64 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これで最後だなんて言わないで!

2019年5月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

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コペンハーゲン警察で未解決事件の書類整理を扱う窓際的部署“特捜部Q”。
カールとアサドのコンビが未解決事件に挑む、北欧ミステリー小説を映画化したシリーズ4作目。
いつぞや前3作を一気見してハマり、第4弾が作られると聞いて期待し、レンタルを待っていた!
カールとアサドの今回の捜査は…

アパートで発見された凄惨な事件。
テーブルを囲む3体のミイラ化した遺体。
程なく身元や共通点が判明。有力容疑者も浮上。
皆、ある施設の関係者。
その施設というのが…

スプロー島の女子収容所。
遺体も容疑者も、そこの元医師や看護師や患者。
表向きは非行少女の更正施設だが、実際は、違法な避妊治療や“ふしだら”のレッテルを張られた少女たちを…。

衝撃と驚愕なのは、スプロー島とその女子収容所が実在していたという事!
そこで何が行われていたかは、先にも述べた通り安易に想像付く。
強いる者、虐げられる者…。
隠蔽、事実は闇に葬られ…。
加害者は現在社会的な地位におり、被害者は苦しみ続け…。
惨劇と事件はそこから始まり、悲劇と哀しい復讐へと今また続き…。

シリーズでは前にも似たような題材があった。
忌まわしき過去や歴史、社会悪を許さない。
社会派メッセージを踏まえつつ、エンタメ・サスペンス/ミステリーとして安定の面白さ、見応え。
事件を追う現在とスプロー島での過去が交錯する展開だが、こんがらがる事は無い。
いつもながらの地味な作風…と言うより、じっくり系だが、今回ちょいと派手な見せ場もあり。
でも、ドラマ部分で一番気になってしまうのが…

アサドが特捜部Qを異動。
コンビも後一週間。
それまでに事件を解決したいのは勿論だが、カールが相変わらずぶっきらぼう。
素直じゃない。
それ故、今回は最初から関係がぎくしゃく。
しかし、最後は…。
この二人がコンビであってこその“特捜部Q”!
もう一人のメンバー、ローセも好サポート。

今回も面白かった!
ただ残念な事に、小説はまだシリーズあるが、映画はこれで最後だとか。
最後だなんて言わないで!

特捜部Q、カムバック!

近大
アンディぴっとさんのコメント
2022年9月24日

小説が8作あるそうで、きっと映画もつくられるのかなあと楽しみにしていたんですが、近代さんのレビューで、えっ?最後?と気になって5作目を調べたら、役者さんが違うんですね。
まだ観てないからなんとも言えないけど、このまま続いて欲しかった〜

アンディぴっと