特捜部Q カルテ番号64のレビュー・感想・評価
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オレの側に残って欲しい
カールとアサド、最後となる事件(役者がね)!
不条理です。女性に人権がありません。とくに移民に厳し過ぎんか?
映画では昔と今の妊娠した移民の女性二人の人生が交差します。
望んだ妊娠とそうではない妊娠。堕胎、子宮摘出がテーマ(問題)となる今回。ただ、乱暴され続けて見てることが辛くなります(一作目、2回目)
摘出されたものは戻りません。しかも、身勝手に手術されから気づくとか、は?ともなりましょう。若ければなお、手術後、解放された日には殺意も湧くでしょう。半世紀、忘れる訳がないのです。
今回、アサドは抜ける騒動になりカールも抜けていいと突き放し、アサドが瀕死になり、ようやく本音をいえるようになる成長を果たしました。女の人にもアプローチをして終わります。なんなかんや綺麗に終わり、脚本家さんには拍手です。ただ、内容は…なんでもかんでも女性を性的にやり過ぎじゃね?と小一時間話したくなりますw
五作目観るか悩むー!wwww
タイトルなし(ネタバレ)
カールを傷つけ続けるシリーズが、今回は少しいい感じに終わった。
まさかの成長物語。
ハードボイルドのおじさんでも、
いくつになっても人は変われるね!
そして犯罪はやっぱ嫌な気分にさせるクオリティが高いシリーズ。
最後に胸糞悪い事実が注釈される。
これから移民が増えて起こることに警鐘を鳴らしてるんじゃなくてすでにあったこと。
警鐘も鳴らしてる?
どこの国でもあるんだ。
日本でもあったしどこでも倫理観のないことは起こってるってことだ。
このシリーズの過去作にもたびたび移民についての描写があって、なにかと移民の所為にするのとかあるあるなのか。移民を受け入れない日本は他人事で偉そうなこと言えないけど。日本はまだそこまでの段階ではなく過渡期に直面してない。
たぶん以前他のレビューでも触れたことある。
他作品も含めた印象からの疑問…。
今作には関係ない話。でも事件の中心には女性がいるシリーズだから関係なきにしもあらず。
このシリーズや他の犯罪モノでもそうだけど、被害者女性にレイプは必須ってくらい毎回ある。男性の犯罪者はどんなに犯行の動機があろうと、欲望を満たしたかっただけ、大義名分が霞む。
女性はすんなり殺してもらえない。
男女どちらも死ぬのは可哀想だけど、暴力はあるけど尊厳まで踏み躙られずすぐ殺してもらえる男性の方がマシ…。
エンタメで毎回このパターンなのは現実もそうだからリアリティのためなのか、または被害者が女性のときは性的暴行が一番傷つく行為だと思って、キャラクターと視聴者への悲惨な惨状のインパクトのため入れてるのか。
日本でもエンタメではよくある。日本は大したことないって思ってるのか大したことあると思ってるのか。
制作側に立ってみると、サスペンスの緊張感のために悲鳴が欲しいとか?視覚的にも聴覚的にもインパクトあるし、行為は見せなくても想像で悲惨さが伝わるし。
でも、今作は原作小説があるから映像のインパクトは考えてないか。文章ではどのくらい残虐さを表現してるんだろう。でも怖いだろうから読まない。
【”寒い冬”今作は、且つてデンマークで(そして、日本でも)行われていた愚かしき優性保護思想が惹き起こした恐ろしくも哀しき出来事を描いた社会派サスペンスの逸品である。】
■あるアパートの人為的に隔絶された壁の奥に、テーブルを囲み、局部を切断された男女3人のミイラ化した死体が見つかる。
そのシーンから、1961年に従弟と恋仲になりながら、父親によりスプロー島にあった女子収容所に入所させられたニーデの哀しい復讐の物語が描かれて行くのである。
◆感想<Caution!やや内容に触れています。>
・今作も過去作同様に過去の恐ろしい出来事と、カール刑事、アサド、ローセが所属する未解決事件を扱う特捜部Qとの現代での捜査が並行して描かれて行く。
・今先では、ミイラ化した死体の一人の女性の身元が焦点になって行く。そのミイラはハートのネックレスをしていた事でニーデとされるが、真相は違っている事が徐々に明らかになって行くのである。
・驚くのは、且つての日本でも優生保護法という法律の下で行われていた不妊手術が、デンマークで行われていたという重い事実である。
それが、この作品に重く暗い影を落としつつ、社会派ミステリーとして見応えあるモノにしているのである。
・更に今作では、過去の出来事により、対人コミュニケーション障害の気がある愛想のない、常に渋面のカール刑事が、初めて同僚のアサド、ローセに対し、自分の彼らに対する思いを告げるシーンが描かれているのである。
<今作は、且つてデンマークで(そして、日本でも)行われていた愚かしき優性保護思想が惹き起こした恐ろしくも哀しき出来事を描いた社会派サスペンスの逸品なのである。>
これまでで一番面白い
シリーズものであるからレビューに書くような特別なことはもうない。
いきなり本作を観る人もそうそういないだろうし過去作を観ていれば大体似たようなものだ。
それでも本作がこれまでで一番面白かったと断言できる。
今までなかった組織犯罪が相手だということもあるだろうが、単純にサスペンスとして面白く作られている。要はハラハラするんだ。
このシリーズはなぜか毎作監督が違っていて、微妙に空気感に差があるように思うけれど、今回は内容と監督の腕が上手く合致したね。
このあとキャストが一新される評判の悪い続編があるけれど、それも観るつもりだ。
話が面白ければキャストが変わっても問題なさそうだけどどうだろう。
アサドが異動?ダメ!
今までのシリーズで一番おもろい
今までのシリーズで一番おもろかった
事件のはじまりも奇妙奇天烈、残酷でありながらキャラクターの個性も抜群。
個人的には管理人の死亡フラグの立ち具合から好きだった。
構成もしっかりとまとまっていてよい上に
歴史や移民などしっかり味がしまっているうえに
なんかわかっているけど最後はグッと来た。
【シリーズを一気見したくなりました】
異邦人ネイション
Amazon配信終了が近いというのでいきなり最終作から観るという暴挙に。
近年ウワサのデンマークサスペンスシリーズ。
2人の関係もこれまでの事件も知らないけどたぶん無愛想ベテラン刑事と情にアツい有能な移民刑事のバディものが軸なんだろうなっていう。
途中、2人のスタンスが逆転する展開ほんのりと既視感を覚えたのは「エイリアン・ネイション」でした。
あれもふだんはクールでスマートな相棒が、故郷をキーワードに俄然前のめりになる、という流れだったはず。
アサドかっこいい。
主人公は序盤の暗闇を懐中電灯で照らす場面で手が震えていたのが印象的で、初めは気のせいかと思ったが、終盤の展開を見てると実はフリだったのかも知れない。役者さんスゲー。
傑作サスペンス
デンマーク版「コールドケース」とも言える本シリーズ。
今回は、非人道的な女子収容所で起きた事件の謎を追う。
似たような施設については、
「マグダレンの祈り」とか
「あなたを抱きしめる日まで」といった映画でも描かれており、決してレアケースではないんだな、と思う。
(日本でもハンセン氏病施設で強制中絶があった)
ナチスの優生思想にも通じるコトが戦後の先進国で行われていたことに驚愕する。
さらに本作では現代の移民や人種差別も合わせて描き、相棒のアサドが苦悩する姿も描かれる。
社会的なテーマだけでなく、サスペンスとしても一級品。
冒頭のミイラから、主人公2人の対立、過去の出来事の断片…
楽しめる作品。
35点
優生思想
映画はミイラ化した猟奇殺人を端緒にカール達の捜査がはじまるが今回は優生思想を受け継ぐ連中と現代の移民蔑視が結びついて単なる犯罪の枠を超えた社会的大事件になってくるので見応えがあった。
ヒットラーの悪行ばかりが目立つ優生思想だが大元は18世紀に英国の人類学者ゴルトンが唱え始めた優生学、劣った人間は断種、淘汰されるべきと言う神をも恐れぬ不遜な思想は残念ながら米国、ドイツ、北欧などに広まった。1907年にアメリカ合衆国インディアナ州で、世界初の優生思想に基づく堕胎・断種法が制定された。日本も昭和23年に優生保護法が制定され平成8年まで存在した、手術を受けたのは全国で2万4991人といわれている。訴訟も相次いだが強制不妊手術の被害者に一時金を支払う救済法が成立し、安倍晋三首相がおわびの談話を発表したのは2019年(令和元年)だから、背筋が寒くなる。
以前からカールよりアサドの方が余程頼りになると思っていたら本作では堂々としたアサドの活躍にスポットが当たっているから納得、ただ、いつもなら窮地を救われるのはカールだが今回はアサドのピンチ、少しはカールにも華を持たせたようだ。原作者のユッシ・エーズラ・オールスンはアサドや移民たちに好意的だが、英国のSHOTSのインタビューで高い知性をもったエスニックの知人が身近にいて、彼らへの先入観の無意味さに気付かされた経験が基になっていると語っていた。シリーズは8作まで出版、全部で10作書くと言っている。なお、5作目以降は映画化権がZentropaからNordisk Filmに移ったため、このキャストでの特捜部Q は本作が見納め、5作目の「知りすぎたマルコ」ではカールはウルリク・トムセン、アサドはザキ・ユセフが演じる、2月公開と言われていましたがコロナで遅れているようですね。
復讐が未完に終わるということ
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