特捜部Q カルテ番号64のレビュー・感想・評価
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これまでで一番面白い
シリーズものであるからレビューに書くような特別なことはもうない。
いきなり本作を観る人もそうそういないだろうし過去作を観ていれば大体似たようなものだ。
それでも本作がこれまでで一番面白かったと断言できる。
今までなかった組織犯罪が相手だということもあるだろうが、単純にサスペンスとして面白く作られている。要はハラハラするんだ。
このシリーズはなぜか毎作監督が違っていて、微妙に空気感に差があるように思うけれど、今回は内容と監督の腕が上手く合致したね。
このあとキャストが一新される評判の悪い続編があるけれど、それも観るつもりだ。
話が面白ければキャストが変わっても問題なさそうだけどどうだろう。
アサドが異動?ダメ!
不妊手術をテーマにした事件。重大なテーマだが、それよりもアサドがどうなるのかが重要な今作。
後1週間でコンビ解消?えー?そんなのイヤ〜て感じのスタート。と思わせといて異動は無くなるよね〜と自分を安心させながらの鑑賞。まさか殉職なんて事ないでしょうね!
え〜。アサド撃たれた〜ホントに殉職?いやいや大丈夫でした。目を覚ましたアサドにカールの言葉。もっと素直になろうよ、ローセの名前だしたけど、自分が側にいてほしいんでしょう?まあ、無愛想なカール、あれが精一杯か。
でも良かった。またカールとアサド、ローセのやりとりが楽しみです。2作目から飼うことになった猫🐈ちゃんがいたのも嬉しい。
デンマーク産重厚本格派サスペンス
スウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の映画もかなり本格的サスペンス映画だったけど、デンマークの本作も負けず劣らずの重厚な内容。
シリーズを次々と観ていきたい。
今までのシリーズで一番おもろい
今までのシリーズで一番おもろかった
事件のはじまりも奇妙奇天烈、残酷でありながらキャラクターの個性も抜群。
個人的には管理人の死亡フラグの立ち具合から好きだった。
構成もしっかりとまとまっていてよい上に
歴史や移民などしっかり味がしまっているうえに
なんかわかっているけど最後はグッと来た。
【シリーズを一気見したくなりました】
・いや、このシリーズ面白いかもしれません⁉知りませんでした。
・どうやらこの作品はシリーズラストの作品のようなので、一から見直して改めてレビューを書こうと思いますが、本作自体はかなり面白かったです。シリーズ一気見したくなるような素敵なキャラクター性やサスペンス要素が盛りだくさんです。
異邦人ネイション
Amazon配信終了が近いというのでいきなり最終作から観るという暴挙に。
近年ウワサのデンマークサスペンスシリーズ。
2人の関係もこれまでの事件も知らないけどたぶん無愛想ベテラン刑事と情にアツい有能な移民刑事のバディものが軸なんだろうなっていう。
途中、2人のスタンスが逆転する展開ほんのりと既視感を覚えたのは「エイリアン・ネイション」でした。
あれもふだんはクールでスマートな相棒が、故郷をキーワードに俄然前のめりになる、という流れだったはず。
アサドかっこいい。
主人公は序盤の暗闇を懐中電灯で照らす場面で手が震えていたのが印象的で、初めは気のせいかと思ったが、終盤の展開を見てると実はフリだったのかも知れない。役者さんスゲー。
傑作サスペンス
デンマーク版「コールドケース」とも言える本シリーズ。
今回は、非人道的な女子収容所で起きた事件の謎を追う。
似たような施設については、
「マグダレンの祈り」とか
「あなたを抱きしめる日まで」といった映画でも描かれており、決してレアケースではないんだな、と思う。
(日本でもハンセン氏病施設で強制中絶があった)
ナチスの優生思想にも通じるコトが戦後の先進国で行われていたことに驚愕する。
さらに本作では現代の移民や人種差別も合わせて描き、相棒のアサドが苦悩する姿も描かれる。
社会的なテーマだけでなく、サスペンスとしても一級品。
冒頭のミイラから、主人公2人の対立、過去の出来事の断片…
楽しめる作品。
35点
映画評価:35点
胸くそ悪い作品でした、
シリーズ四部作の最後だったみたいですが、
それを最初に観た人間の感想です。
主人公にも、
アサドにも、
何の思い入れもない立場で
このシナリオを見ると
胸くそ感しか残らないです。
その胸くそ感を差し引いたとしても、
これといって凄いストーリーではないです。
期待していただけに、
少しガッカリしました。
【2021.10.28観賞】
優生思想
映画はミイラ化した猟奇殺人を端緒にカール達の捜査がはじまるが今回は優生思想を受け継ぐ連中と現代の移民蔑視が結びついて単なる犯罪の枠を超えた社会的大事件になってくるので見応えがあった。
ヒットラーの悪行ばかりが目立つ優生思想だが大元は18世紀に英国の人類学者ゴルトンが唱え始めた優生学、劣った人間は断種、淘汰されるべきと言う神をも恐れぬ不遜な思想は残念ながら米国、ドイツ、北欧などに広まった。1907年にアメリカ合衆国インディアナ州で、世界初の優生思想に基づく堕胎・断種法が制定された。日本も昭和23年に優生保護法が制定され平成8年まで存在した、手術を受けたのは全国で2万4991人といわれている。訴訟も相次いだが強制不妊手術の被害者に一時金を支払う救済法が成立し、安倍晋三首相がおわびの談話を発表したのは2019年(令和元年)だから、背筋が寒くなる。
以前からカールよりアサドの方が余程頼りになると思っていたら本作では堂々としたアサドの活躍にスポットが当たっているから納得、ただ、いつもなら窮地を救われるのはカールだが今回はアサドのピンチ、少しはカールにも華を持たせたようだ。原作者のユッシ・エーズラ・オールスンはアサドや移民たちに好意的だが、英国のSHOTSのインタビューで高い知性をもったエスニックの知人が身近にいて、彼らへの先入観の無意味さに気付かされた経験が基になっていると語っていた。シリーズは8作まで出版、全部で10作書くと言っている。なお、5作目以降は映画化権がZentropaからNordisk Filmに移ったため、このキャストでの特捜部Q は本作が見納め、5作目の「知りすぎたマルコ」ではカールはウルリク・トムセン、アサドはザキ・ユセフが演じる、2月公開と言われていましたがコロナで遅れているようですね。
復讐が未完に終わるということ
だらだらミステリーが見たい欲をほどよく満たしてくれる特捜部Qだが急にいい感じの球が来て困惑した。Qだけに。
復讐はアグレッシブな気持ちの整理で、「あいつが息をしている限り、何もはじまらない」という状態をどうにかするための前向きな行為だけど、不健全ではある。頭痛をどうにかするためにお酒を飲むみたいな。
だから戸棚からバファリンが見つかって復讐を忘れられたならそれでいいじゃないかっていう。
ただ二日酔いは自業自得なので受け入れろ。受け入れた。えらい。
女性が虐げられてきたのは、洋の東西を問わないんだなと改めて感じた。...
女性が虐げられてきたのは、洋の東西を問わないんだなと改めて感じた。とても重厚で面白く考えさせられる作品だった。
映像の厚み、雰囲気も素晴らしい。ヨーロッパの街って行ったことは少ないけど、デザインというか佇まいがとても魅力的。それが背景になっているだけで、惹き込まれてしまう。
シリーズで一番好きかも
シリーズ4作をほぼ同タイミングに見たのもあり、似た展開に少し飽きてきたところだった。だけど、今作はそれぞれのキャラが生かされ、ストーリーも二転三転し面白かった。
映画というジャンルにこだわらず、ドラマシリーズでもぜひ見たい。
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