記者たち 衝撃と畏怖の真実のレビュー・感想・評価
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特殊部隊といってもこどもばっかりよ
2001年9月11日、多くの警察官、消防士、救命士が殉職した。
その後多くの若者が世のため人のために動いた。
志願兵の動機や家族の葛藤、最前線で何が起きていたか、どのようにして戦場を脱出したか、帰還後に何が襲ったか、そして、、、名前を3回呼ばれるまで、はFOXの「ロング・ロード・ホーム」が詳しい。
事実が強過ぎるのか、メッセージ的な、あるいは感情的なセリフはほとんどない。
ロブ・ライナーらしくヒューマニズムに落とし込もうとする気配はするが・・。
「・・・自分の子供を戦争に送り出す人たちの為に書く」
編集長の言葉よりも、
志願兵の母親が、
「特殊部隊といってもこどもばっかりよ」が印象的。
本作の主旨とは少し違うが、
根本は同じはず。
MOTHERS SAY NO TO WAR
一方、政治家は、、、。
ブッシュやチェイニー含めた世界中の政治屋は真実なんてどうでもよくて、いかに儲けるかが重要なんだろう。
どこの国の政治屋も同じ。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビール似てませんか?
せめてものロブ・ライナーの好み?
日本語タイトルは・・・・
国家権力の情報操作とそれに盲従するメジャー・マスメディアの危険性と悲劇を描いた作品。
史実に基づく映画の宿命で、盛り上がりに欠け、クライマックスもなくエンターテインメントとしては単調。
無能なブッシュ(子)・策謀家チェイニーVP・野心家の国防長官ラムズフェルドの悪人トリオによって捏造された情報にミスリードされたメジャー・マスメディア、世論、同盟国。それに敢然と立ち向かう小さなメディアとその記者たち。
ロブ・ライナー監督の熱意は理解できる。だけど「スタンド・バイ・ミー」や「ア・フュー・グッドメン」などから、最近この作品や「LBJ」などのような社会派に脱皮しようとしているがまだまだ甘い。
オリバー・ストーンやマイケル・ムーアだったらどう描いただろうかと想像してしまった。
ウッディ・ハレルソン演じる記者の妻(ユーゴスラビア出身)の、「過度の愛国教育のおかげで私の祖国は分解してしまった」というシーンを世界で潮流になりつつある祖国第一主義を食い止めるためにももっとフューチャーすべきだった。
そして裏も取らずに記事を書いたNYタイムズの女性記者をもっと糾弾すべきであったし、タイムズの謝罪文をもっと大きく取り上げるべきであった。
翻って我が国で森友学園用地疑惑をスクープしたNHK記者が上からの圧力で配転され、さらに退職しなければならなかった事件(情報操作)を映画化する勇気のある映画会社や監督が出てくるか疑問である。 それだけでもアメリカの懐の深さを実感する。
池上彰氏が日本語監修をされているのだから、日本語タイトルは「フェイクニュース 衝撃と・・・・」の方が良かったのでは。
ビッグビジネス
戦争はビッグビジネスだから「嘘をついても後から権力を使って辻褄を合わせればいいだけだ」と、戦争屋は考えます。だから情報を元に真実を探るのではなく、嘘に合う都合の良い情報を収集して真実を隠す手法がある事に納得してしまいました。日本でも政治家の嘘が忖度というソフトな言葉で濁されてしまっている事態と本質は同じなのではないでしょうか。
現代は情報が溢れかえっているのでもしかすると私の考えは、他の誰かのものなのかもしれない、またフェイクを間に受けて感情的になっているかもしれないと思ってしまいました。国民が感情的になっても良い事は何もない事は歴史が証明しています。戦争屋に付き合わされて命を投げ出すのもまた国民だからです。それに戦争屋のイカサマで殺されたのは、フセインだけではありません。普通に暮らしていたイラク人も殺されています。この事をきちんと報道するメディアも少ないと感じますし、本来私達が知るべき事は普通のイラク国民がどうなったかという事です。傍若無人なトップがいるという点では、日本人も明日は我が身なのではないでしょうか。
2019-36
やっぱり池上彰さんがいてほしい(笑)
『バイス』でも🤔でしたが、やはりこちらでもやや🤔
やはりこの時代を知らないのと(それじゃダメだという叱責はご容赦ください。わかっています)、
前列の方の座高が高く、みんな眉毛くらいまでしか見えなかったので音声を頼るしかなく、誰が誰やらで😭
でも『バイス』より理解できました。
私の母は、新聞やニュースなんて真実じゃないと、ある日いきなり見るのをやめましたが、最近になって私も色んなバイアスがかかっているコメントだなというのを感じるようになってきました。
自分が取捨選択できるレベルならいいですけど、怖いのは自分でも気づかないまま間違った真実に踊らされること。
そうすればこの映画のように間違いを犯す。
走ったり叫んだりしてない普通のミラジョボ姉さん、久しぶりに見てほっとしたけど、どーせ実写化『モンハン』でまた鬼の形相なんやろな(笑)
やっぱり姉さんのことだから危機意識高くて、盗聴器あるかもって騒ぎ出すあたりにニヤっとして、ウィットに富んだ会話とかでくすりと笑うマダムたちの間でまた浮いた。
ジャーナリズムといいながら
まわりに左右されないで真実に向き合う事の難しさと、左右されている事...
熱い男たちの奮闘を楽しむ
ジャーナリズムとは
ジャーナリズムや国民の知る権利について考えさせられる映画である。
自分もイラク戦争は、アメリカという正義が悪の枢軸を成敗する物語と信じていた。しかし、真実は既にブッシュやブレアが認めている様に、嘘で始まった戦争であった。ましてや、9.11直後の状況においては、この記者たちの様に真実を発信してくれる人がいたとしても、世間に満ちている愛国心にかき消されてしまう。この教訓を我々は学ぶべきだとこの映画は訴えているのだろう。
だけど、教訓は活きているのだろうか。例えば北朝鮮の核問題をこの映画に当てはめてみてはどうだろうか。いま日本で北朝鮮が悪の枢軸だということに疑問を挟む人はいない。まさに劇中でもブッシュが「イラク、イラン、北朝鮮」を悪の枢軸と呼んでいた。しかし、イラクは悪の枢軸ではなかった事が後に判明した。では、北朝鮮はどうか。冷静に事実を追求してみるべきではないだろうか。
ここからは私の知る範囲ではと言う話になるが、日本の大手メディアでは、米朝間の合意→北朝鮮のミサイル発射と言う紹介をする事が多い。だから、北朝鮮はとんでもない国だとなる。だけれど、この矢印の期間に有ったのがまさにこの映画の出来事であった。即ち、北朝鮮に敵対行動は取らないと合意した米国が北朝鮮を悪の枢軸と敵対視し、同じく悪の枢軸と呼ぶイラクに侵攻し、フセインを殺害した。そして、嘘をつかれ、軍事力で恫喝された北朝鮮が、体制を守る為に核開発に突き進んだと言う出来事を説明するメディアはいない(その是非は別問題)。
劇中で米国はイラクを民主主義の国にすると言っていたが、民主主義においては国民一人一人が判断する為の情報をジャーナリズムが提供する事が必須である。しかし、米国でも日本でもジャーナリズムが機能不全に陥っている事は皮肉である。
私たちは何を信じるべきなのか
もしも、政府が嘘をついていて、報道側もその政府の嘘を鵜呑みにしていたら、私たちは、何を信じればいいのか
それは、911のテロとの戦い後にアメリカで実際に起きた話で、この映画では、その時、唯一真実を報道した小さな新聞社を舞台に描かれている
「その時、政府では何が起きていて、なぜ、米軍がイラク侵攻をすることになったのか」については、今週末公開の「バイス」で描かれているので、この映画は「バイス」とセットで観るべき作品だった
「バイス」を先に観てしまった側からすると、これは「バイス」程の衝撃はないものの、当時のブッシュ政権の酷さを再認識したし、マスコミ側も混乱していたんだなということがよくわかる
きっと、チェイニーや、ラムズフェルドが、そこまで酷いことをするとは思っていなかったんだろう
ここで気をつけなくてはいけないのは、政府がすることに対して、政府側の人間だけでなく、必ず、政府と利害関係のない人々の意見も聞くべきということ
この映画の記者たちが真相を知ることができたのは、小さな新聞社ゆえに、政府の大物にインタビューできず、政府から離れた立場の人々にインタビューせざるを得なかったからだ
それが、結果として、真実に繋がった
そこからして、どんな時も、冷静な立場からの意見がなければいけないなと思った
難しい
真実を追い続けた記者の誇りは容易に理解できるけれど、イラク戦争当時の(アメリカの)状況を明確に知っておかないと、本当にこの映画を理解できないような気がした。しかも、現実世界では、取っ替え引っ替え戦争や戦闘が続いていて、見事なくらいに大きな嘘を忘れさせられている。
この映画は、いかにあのイラク戦争が仕組まれたものだということを告発しているものであり、その正当性は紛れのないことは明確に知り得る。しかし、だからといってどうすることも出来ないと思ってしまうわけで、その無力感は甚だしい。
出来るとしたら巨大メディアに踊らされないことなのかもしれないが、それも難しいし、仮にまた大きな嘘で悲劇が起きたとしても、それは過ぎ去ったことになっていてまた次の嘘が生み出されつつあることを自分を含め多くの人には気がつく余地がないような気がする。この文明が廃れるまでその繰り返しでしかないのだろう。
この映画を疲れた気持ちでしか捉えることができなかったことが、非常に残念だ。
ウラ取り
ロブ・ライナーの正義に触れた
原題: Shock and Awe
前作「LBJ ケネディの意志を継いだ男」から半年足らずでライナー作品と遭遇した。
時は2001年の9.11〜イラクに侵攻した2003年3月、31紙を傘下に擁したという新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局を舞台に、報道のあるべき姿を問う。
大量破壊兵器の存在やフセインとビンラディンとの関係など誤った情報操作で戦争を必然とする政府。ニューヨークタイムズやワシントンポスト、そして傘下の新聞社さえも政府の流す情報に迎合する中、ナイト・リッダーのみが真実に迫るが……
大統領や政府の要人たちは一糸乱れぬ嘘つき合戦を紡ぎ、軍需産業が肥大化し戦争せずにはいられない国家となったアメリカの狂気を露わにする。
支局長を演じたライナー自身の演技が秀逸!てか、出番が多くて渋くて過去イチだと思う。そう言えば、昨年上映された監督デビュー作の「スパイナル・タップ」にもしっかり出てました。
俳優陣では「LBJ 」でも主演したウッディ・ハレルソンがもはやライナー組という感じの安定感、ジェームズ・マースデンの二枚目な笑顔は嫌味がない。若いころ完全無欠だったジェシカ・ビールはそこそこで、むしろユーゴ出身で芯の強いハレルソンの妻を演じたミラ・ジョボビッチに惹かれた。
「大統領の陰謀」のDNAを継ぐ硬派かつエンターテイメントな秀作。あっという間の91分だった。
実話ベースだけに
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