記者たち 衝撃と畏怖の真実のレビュー・感想・評価
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時にシリアス、時にユーモラス
90%くらいはシリアスで、特に志願兵の家族については政治ベッタリのメディアの報道を信頼したことで訪れる現実の描き方が100%シリアス
メインとなる二人の新聞記者については、優秀なのに仕事人間すぎるあまりに空回りしている時がユーモラス
あと、あの人。出て来ただけで笑ってしまった。
完全にテレビCMの見過ぎ。
日本では政治風刺の映画やドラマがあまり無いけど、なぜだろうか。
そもそも風刺する題材がないのか。題材はあるけど忖度とか圧力があるのか。題材はあるし圧力もないけど面白く料理できないのか。いずれにしても寂しい限り。
本当のことを知るための戦いに力をもらう
アメリカの映画には、新聞が権力のウソをあばくストーリーが繰り返し登場します。権力はウソをつき、新聞はそれをあばき、やがて映画になり、でもまた権力はウソを繰り返す。性懲りもなくウソを繰り返すばかりか巧妙さを増していく権力を嘆くか、屈することなく真実をあぶり出し映画に取り上げられる新聞の力(たとえそれがごく一部の新聞や記者だとしても。いやむしろ、ごく一部だからこそ)を称賛するのか、微妙ではあるのですが、そうした映画を見ると何か力をもらえる気持ちになるのは、私だけではないはずです。
映画としての質を問う前に、そうした新聞の力を支える記者の信念、逆境の中で貫き通す意志を、映画に描いてもらえただけで、私には十分に楽しめる気持ちになるのです。
映画レビューとしては、客観性が不十分になるかもしれませんが、そうしたストーリーを取り上げてくれた監督に感謝の気持ちをこめて星5つです。
面白い
妙に贅沢なキャスティングが気になる。ジェシカビールとミラジョボビッチは何故この役を?そしてロブライナーが一番カッコいい役を自ら演じるっていうのは一体?
テンポが性急で、何となくテレビの再現ドキュメンタリーぽいテイスト。役者陣のスター性を活かして強引に成立させた感がある。でも、出来がどうであれ、こういう大がかりな題材を書籍や演劇ではなく、予算を掛けた一本の映画に仕立て上げるのはやはり凄い。
特殊部隊といってもこどもばっかりよ
2001年9月11日、多くの警察官、消防士、救命士が殉職した。
その後多くの若者が世のため人のために動いた。
志願兵の動機や家族の葛藤、最前線で何が起きていたか、どのようにして戦場を脱出したか、帰還後に何が襲ったか、そして、、、名前を3回呼ばれるまで、はFOXの「ロング・ロード・ホーム」が詳しい。
事実が強過ぎるのか、メッセージ的な、あるいは感情的なセリフはほとんどない。
ロブ・ライナーらしくヒューマニズムに落とし込もうとする気配はするが・・。
「・・・自分の子供を戦争に送り出す人たちの為に書く」
編集長の言葉よりも、
志願兵の母親が、
「特殊部隊といってもこどもばっかりよ」が印象的。
本作の主旨とは少し違うが、
根本は同じはず。
MOTHERS SAY NO TO WAR
一方、政治家は、、、。
ブッシュやチェイニー含めた世界中の政治屋は真実なんてどうでもよくて、いかに儲けるかが重要なんだろう。
どこの国の政治屋も同じ。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビール似てませんか?
せめてものロブ・ライナーの好み?
日本語タイトルは・・・・
国家権力の情報操作とそれに盲従するメジャー・マスメディアの危険性と悲劇を描いた作品。
史実に基づく映画の宿命で、盛り上がりに欠け、クライマックスもなくエンターテインメントとしては単調。
無能なブッシュ(子)・策謀家チェイニーVP・野心家の国防長官ラムズフェルドの悪人トリオによって捏造された情報にミスリードされたメジャー・マスメディア、世論、同盟国。それに敢然と立ち向かう小さなメディアとその記者たち。
ロブ・ライナー監督の熱意は理解できる。だけど「スタンド・バイ・ミー」や「ア・フュー・グッドメン」などから、最近この作品や「LBJ」などのような社会派に脱皮しようとしているがまだまだ甘い。
オリバー・ストーンやマイケル・ムーアだったらどう描いただろうかと想像してしまった。
ウッディ・ハレルソン演じる記者の妻(ユーゴスラビア出身)の、「過度の愛国教育のおかげで私の祖国は分解してしまった」というシーンを世界で潮流になりつつある祖国第一主義を食い止めるためにももっとフューチャーすべきだった。
そして裏も取らずに記事を書いたNYタイムズの女性記者をもっと糾弾すべきであったし、タイムズの謝罪文をもっと大きく取り上げるべきであった。
翻って我が国で森友学園用地疑惑をスクープしたNHK記者が上からの圧力で配転され、さらに退職しなければならなかった事件(情報操作)を映画化する勇気のある映画会社や監督が出てくるか疑問である。 それだけでもアメリカの懐の深さを実感する。
池上彰氏が日本語監修をされているのだから、日本語タイトルは「フェイクニュース 衝撃と・・・・」の方が良かったのでは。
ビッグビジネス
戦争はビッグビジネスだから「嘘をついても後から権力を使って辻褄を合わせればいいだけだ」と、戦争屋は考えます。だから情報を元に真実を探るのではなく、嘘に合う都合の良い情報を収集して真実を隠す手法がある事に納得してしまいました。日本でも政治家の嘘が忖度というソフトな言葉で濁されてしまっている事態と本質は同じなのではないでしょうか。
現代は情報が溢れかえっているのでもしかすると私の考えは、他の誰かのものなのかもしれない、またフェイクを間に受けて感情的になっているかもしれないと思ってしまいました。国民が感情的になっても良い事は何もない事は歴史が証明しています。戦争屋に付き合わされて命を投げ出すのもまた国民だからです。それに戦争屋のイカサマで殺されたのは、フセインだけではありません。普通に暮らしていたイラク人も殺されています。この事をきちんと報道するメディアも少ないと感じますし、本来私達が知るべき事は普通のイラク国民がどうなったかという事です。傍若無人なトップがいるという点では、日本人も明日は我が身なのではないでしょうか。
2019-36
やっぱり池上彰さんがいてほしい(笑)
『バイス』でも🤔でしたが、やはりこちらでもやや🤔
やはりこの時代を知らないのと(それじゃダメだという叱責はご容赦ください。わかっています)、
前列の方の座高が高く、みんな眉毛くらいまでしか見えなかったので音声を頼るしかなく、誰が誰やらで😭
でも『バイス』より理解できました。
私の母は、新聞やニュースなんて真実じゃないと、ある日いきなり見るのをやめましたが、最近になって私も色んなバイアスがかかっているコメントだなというのを感じるようになってきました。
自分が取捨選択できるレベルならいいですけど、怖いのは自分でも気づかないまま間違った真実に踊らされること。
そうすればこの映画のように間違いを犯す。
走ったり叫んだりしてない普通のミラジョボ姉さん、久しぶりに見てほっとしたけど、どーせ実写化『モンハン』でまた鬼の形相なんやろな(笑)
やっぱり姉さんのことだから危機意識高くて、盗聴器あるかもって騒ぎ出すあたりにニヤっとして、ウィットに富んだ会話とかでくすりと笑うマダムたちの間でまた浮いた。
ジャーナリズムといいながら
今も、昔も、その前もほとんど御用記者か、ゴシップか、金儲け目的で、ちょっとだけ真実に迫ろうとする人たち
ただマスコミは自分たちは正しいと言い過ぎて、見透かされてるんだけどね。
上澄みだけを喧伝するのは皆同じか。
まわりに左右されないで真実に向き合う事の難しさと、左右されている事...
まわりに左右されないで真実に向き合う事の難しさと、左右されている事にさえ気がつかないかもしれない自分に、ハッとさせられた。
最後の詰めに曖昧にボヤけている事柄について、敏感に感じ取らなければ、そう感じた。
熱い男たちの奮闘を楽しむ
3.11のNYテロから始まり、イラクへの戦争を始めていく過程でマスコミがどう報道していたのかがよくわかる。政府発表を垂れ流すだけのマスコミは、もはや政府の広報機関でしかない。そんな強いメッセージを感じた映画だった。
うまいのは、イラクや中東情勢を登場人物たちに語らせていたところ。字幕で説明せず、ストーリーにうまく落とし込んでいた。
出演してる俳優たちもなかなか豪華だし、熱い男たちの物語もいい。でも、なんか最後がさらっとしすぎていた感じは否めない。もう少し肉付けして盛り上げてもよかったのに。
ジャーナリズムとは
ジャーナリズムや国民の知る権利について考えさせられる映画である。
自分もイラク戦争は、アメリカという正義が悪の枢軸を成敗する物語と信じていた。しかし、真実は既にブッシュやブレアが認めている様に、嘘で始まった戦争であった。ましてや、9.11直後の状況においては、この記者たちの様に真実を発信してくれる人がいたとしても、世間に満ちている愛国心にかき消されてしまう。この教訓を我々は学ぶべきだとこの映画は訴えているのだろう。
だけど、教訓は活きているのだろうか。例えば北朝鮮の核問題をこの映画に当てはめてみてはどうだろうか。いま日本で北朝鮮が悪の枢軸だということに疑問を挟む人はいない。まさに劇中でもブッシュが「イラク、イラン、北朝鮮」を悪の枢軸と呼んでいた。しかし、イラクは悪の枢軸ではなかった事が後に判明した。では、北朝鮮はどうか。冷静に事実を追求してみるべきではないだろうか。
ここからは私の知る範囲ではと言う話になるが、日本の大手メディアでは、米朝間の合意→北朝鮮のミサイル発射と言う紹介をする事が多い。だから、北朝鮮はとんでもない国だとなる。だけれど、この矢印の期間に有ったのがまさにこの映画の出来事であった。即ち、北朝鮮に敵対行動は取らないと合意した米国が北朝鮮を悪の枢軸と敵対視し、同じく悪の枢軸と呼ぶイラクに侵攻し、フセインを殺害した。そして、嘘をつかれ、軍事力で恫喝された北朝鮮が、体制を守る為に核開発に突き進んだと言う出来事を説明するメディアはいない(その是非は別問題)。
劇中で米国はイラクを民主主義の国にすると言っていたが、民主主義においては国民一人一人が判断する為の情報をジャーナリズムが提供する事が必須である。しかし、米国でも日本でもジャーナリズムが機能不全に陥っている事は皮肉である。
私たちは何を信じるべきなのか
もしも、政府が嘘をついていて、報道側もその政府の嘘を鵜呑みにしていたら、私たちは、何を信じればいいのか
それは、911のテロとの戦い後にアメリカで実際に起きた話で、この映画では、その時、唯一真実を報道した小さな新聞社を舞台に描かれている
「その時、政府では何が起きていて、なぜ、米軍がイラク侵攻をすることになったのか」については、今週末公開の「バイス」で描かれているので、この映画は「バイス」とセットで観るべき作品だった
「バイス」を先に観てしまった側からすると、これは「バイス」程の衝撃はないものの、当時のブッシュ政権の酷さを再認識したし、マスコミ側も混乱していたんだなということがよくわかる
きっと、チェイニーや、ラムズフェルドが、そこまで酷いことをするとは思っていなかったんだろう
ここで気をつけなくてはいけないのは、政府がすることに対して、政府側の人間だけでなく、必ず、政府と利害関係のない人々の意見も聞くべきということ
この映画の記者たちが真相を知ることができたのは、小さな新聞社ゆえに、政府の大物にインタビューできず、政府から離れた立場の人々にインタビューせざるを得なかったからだ
それが、結果として、真実に繋がった
そこからして、どんな時も、冷静な立場からの意見がなければいけないなと思った
難しい
真実を追い続けた記者の誇りは容易に理解できるけれど、イラク戦争当時の(アメリカの)状況を明確に知っておかないと、本当にこの映画を理解できないような気がした。しかも、現実世界では、取っ替え引っ替え戦争や戦闘が続いていて、見事なくらいに大きな嘘を忘れさせられている。
この映画は、いかにあのイラク戦争が仕組まれたものだということを告発しているものであり、その正当性は紛れのないことは明確に知り得る。しかし、だからといってどうすることも出来ないと思ってしまうわけで、その無力感は甚だしい。
出来るとしたら巨大メディアに踊らされないことなのかもしれないが、それも難しいし、仮にまた大きな嘘で悲劇が起きたとしても、それは過ぎ去ったことになっていてまた次の嘘が生み出されつつあることを自分を含め多くの人には気がつく余地がないような気がする。この文明が廃れるまでその繰り返しでしかないのだろう。
この映画を疲れた気持ちでしか捉えることができなかったことが、非常に残念だ。
数字
実話らしい。
国家規模の捏造って…マンガみたいな話だけど事実なんだとさ。
だとするなら、とんでもない話のオンパレードだった。
大国が難癖をつけて戦争をふっかけたって事になる。誰がこれを裁くのだろうか?
語られる数字はどれも衝撃的で、大量殺戮兵器が「0」ってのが理不尽過ぎて茫然としてしまう…。
当時の大統領がキチガイにしか見えない。
ラストで本人達がニュース番組に出演してた映像があるのだけど、異様にテンションが高かった。それもそのはずで…今までの不当な弾圧や誹謗中傷を記者として、真実を伝える者としてのはねのけたわけだろうから。
「自分達は間違ってない。間違ってたのは社会の方だ!」
こんな名誉はきっとないだろうと思える。
作品自体は結構シニカルだった印象を受ける。超絶社会派な本筋ではあるのだけれど、記者たちのプライベートが語られたりと閑話休題的なエピソードがさりげなく挿入されてて見やすい。いわゆる緊張と緩和のバランスも良かったように思う。
その分、ラストの数字には戦慄すら覚えたりもするのだけれど…。
巧みな情報操作による戦争であったわけなのだけど、当時の日本はどうだったのかピンとこない。他国の反対運動の映像とか目にすると戦争反対の声は相当大きかったように思う。
日本はどうだったろうか?
個人的には対岸の火事のような捉え方だったように記憶してる。
理不尽な戦争だったような印象はない。
「フセイン」と「アルカイダ」は悪者って印象は残ってる。
そんな事を思うと、しっかり日本政府も情報操作に加担していたのだなあと思ってしまう。
報道に真実なんてないんだな。
今はインターネットが発達してて、嘘も真も簡単に流布されてしまう。
フェイクニュースなんて言葉もあるし、映像だって捏造できてしまう。真実の選別が非常に難しい時勢だと思う。
TVというものを見なくなって久しいが、こおいう映画を見ると、TVなんてものに時間を割いてやる道理はないと思ったりする。
本作の記者たちは噛み付いたものがあまりに巨大であった為あやふやにはならなかったが、抹消されていった真実が世界には溢れてるかと思うと…真実なんて言葉の存在意義さえも疑わざるを得ない世界にげんなりする。
惜しむらくは…
この戦争によって失ったモノは理解できたのだけど、得した側の話は出てこなかった。
誰がとか、どこの国がとか、どこの組織がとか…何の為誰が為の戦争であったのか。
まぁ、そんな考え方すら虚しいのかもしれないな。
今の時代はいったい何が起こってるのだろうか?真実を詳細に知る事が出来れば人を駆逐する事が正義とか真理だとか思ってしまうのかもしれない。
知らなかった
この映画で勉強なりました。
寝てしまうこともなく観れました。
娯楽性は あんまし無いよね。
冒頭の聴聞会のシーンが、
ジワジワ効いております。
自分が若者やったら兵士に志願してるかも…
とか考えたたら…
イラク大使館やったかな?
そこでのやり取りが見せ場やね。
あのニューヨークタイムズが…
信用度 下がったわ!
結果 観て良かったです。
戦争は絶対にしてはいけない!
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