「現代の古典」惡の華 おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の古典
人生にはいくつもの終わりがある。
旅のように短いながらも濃密な時間を共有したことでその後の人生が変わる。
三四郎
銀河鉄道999
セクシーボイスアンドロボ
これらの作品と同様に、のちに青春の幻影となる「あの人」との出会いを描いたこの映画は、自意識を葬るために互いを傷つけあう少年少女の物語である。
大人になることに失敗した中年には痛々しい物語である。
それでも主人公が迎える結末が、何も経験できなかったわたしたちの過去を遡って救済してくれる。
井口昇監督の最高傑作。
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