「映像表現的にもどかしい」惡の華 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
映像表現的にもどかしい
漫画原作映画。原作は立ち読み程度。
主人公:春日がクラスの美少女:佐伯の体操着を盗んだ事をキッカケに、現場を見ていたもう1人の少女:仲村と奇妙な付き合いが始まる映画。
春日の中学時代と高校時代を行き来して物語は進んでいきますが、使用している携帯電話や服装を見ると多少時代の古さを感じさせ、映画としては原作が書かれていた2009年〜2014年頃に合わせていると思われる。
前半は男としての青春時代の変態さを醸し出してはいる為、女性と一緒に観る分には恥ずかしさはあります。
また、全体的に自分達の性欲や欲望をさらけ出そうとしているストーリーは解りますが、映像表現的には自分崩壊とその抑制に特化している様な感が。
私としては、もっと人間・性関係もさらけ出して表現して貰いたかった感大です。
(中・高生役メインですし、将来性ある若手俳優陣だとこれが限界かもしれませんが、弾けているストーリーの割には脱ぎもしないし、性的表現もかなり少なく拍子抜け。今の中高生でも物足りないのでは?)
内容の割にはフェチ止まり。
内面の描写は良いだけに。う〜む。
他見どころ俳優とすれば、佐伯演じる秋田汐梨さんでは無いでしょうか?
この娘さんは過去別TV番組「最高の最下位」にて俳優・タレントパワーランキングにて紹介され、最下位付近が皆出演NGの中この娘さんだけ出演。
2019年京都から東京に来たばかりで、まさしく売り出し真っ最中だった。(確か6月頃)
モデルもやっていたらしく、かなりの俳優素質はあります。
観終われば中々面白いし、言いたい事は分かった映画ではあったが、弾けさがやはり欲しかった。
最後に思う事は今の男子中学生が白ブリーフを履く確率は何%なのだ?と言う疑問です。
(ウチらが中学1980年代でもブリーフは1人居るか居ないかですので。)
巫女雷男さんへ
男女ともに厨二ってのが…教室荒らしも祭りジャックも、主義主張無しの個人の内心の問題からのテロですからね。これが「悪の華」ってのはナシだと思いました!