「青春なんて痛くてナンボな、音楽&青春映画の金字塔。」ノーザン・ソウル bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
青春なんて痛くてナンボな、音楽&青春映画の金字塔。
「Chess」の一語が通じる人が、ここに居る事を望む。イギリスで巻き起こったムーブメント、Northern Soulが掘り続けたシカゴのSoul Musicの中心にあったのがChess Record。本当に大好き。Chess Northern Soul。Chicagoのタテ乗りBlack Music。時として、GlooveよりBeat重視。泥臭くて芝居じみた進行。Female VoはCuteこの上なく。ストリングス、パーカッション、テープで被せる効果音、なんでもありで実はカオスなアレンジ。 モータウンはブロードウェイ、こっちはオフ・ブロードウェイ。もうアカン。この時代の音楽が好き過ぎて痺れる。
今年1st-QTRで一番楽しみにしてたのが、これと「天国でまた会おう」。良かった、とっても!
兎に角イタイ。何から何まで。
思春期、反抗期、年上のオンナ。悪っぽく大人びた友人と、更に異世界のオトナな友達の兄貴。クソッタレな学校を飛び出し家出し、夢を追いかけ、チャンスを手にして逃して、危ない道に迷い込み。喧嘩別れし、オンナを知って、初心に帰って友情再構築。
Northern Soulが取り持つ人間模様の暑苦しさ、痛さ、臭さ、危うさ。全部引括めて堪らなく好き。もちろんのことNorthern Soul最高!
万人にはオススメ出来ない、イタイ青春時代を送った人向けの、最高にグダグダでクソな、愛すべき青春物語でした。リピート確定。
でも、ヒロインは、欲を言うと、も少し可愛くっても良いかと。このイタさはチョット駄目かも。
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