「単なる恋愛物語ではない」殺さない彼と死なない彼女 しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)
単なる恋愛物語ではない
何にも興味が持てず退屈な日々を送る男子高校生・小坂れいは、教室で殺されたハチの死骸を埋めているクラスメイト・鹿野ななに遭遇する。
ネガティブでリストカット常習犯だが虫の命は大切に扱う彼女に興味を抱く小坂。
それまで周囲から変人扱いされていた鹿野だったが、小坂と本音で話すうちに、2人で一緒に過ごすことが当たり前になっていく。(解説より)
八千代という少年にストレートな想いをぶつけ続ける撫子
親からの十分な愛なくして育ったきゃぴ子と、なんだかんだと言っていつもそばにいる幼馴染の地味子
そして、死にたがっている鹿野と退屈な日々を送っていた小坂。互いに無駄口叩きながらもひかれ合っていく
という3つのストーリーが繋がっている。
よかった、とてもよかった。
タイトルから推察するに、ラブコメっぽいストーリーと思ったのが、良い意味で期待を裏切られた。
単純な恋愛だのという話ではなくて、それぞれが複雑な事情を抱えた中での「愛」とはなにか。
人と人との繋がり。
切ないのだが、最後は切なさの中に前向きさを感じる。
心に残る言葉が多い。
いやーそして間宮祥太朗とにかくカッコ良い。
コメントする