「「殺す」が口癖の彼×「死にたい」が口癖の彼女」殺さない彼と死なない彼女 ももたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
「殺す」が口癖の彼×「死にたい」が口癖の彼女
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正直言うと、青春映画は苦手な部類で、(どうせ数か月したら別れてしまうようなカップルの恋愛を)見るのが嫌いなのですが。この映画は単なるくさい恋愛映画ではありません。
確かに、前半30分は少し退屈に感じますが、段々と鹿野と小坂の距離が縮まっていく様子に引き込まれました。(所々挟まれる、二組の恋愛模様も面白かった。)
好きだからこそ、直接言えない感じがうまく表現されています。二人とも口は悪いけど、お互いに好きなんだよなっていうのが伝わる。めんどくせーなっていいながらクレープ買いに出かけてくれるところとか、
あと思ったのは本当に好きな人からもらったものは何でも嬉しいということ。
(どこの時代でも一緒だけど)特に今の時代は、誕生日などの記念日には写真映えする場所へ行って祝ったり、高い物を渡したりするが、そんなもので繋がれている友情や恋愛はしょうもないってことを感じた。
あの猫のストラップだって、知らない人にもらったらただのストラップだけど、特別な感情がある人にもらうと「自分に似てるとか思ってるのかな」とか色々思い巡らすし、買ってくれたことがなにより
も嬉しい。
物の値段に価値があるのではなく、その人が買ってくれたという価値が物に与えられているんだな…と。
自分が物の値段を気にしてしまうのは本当にその人のことが好きではないってことか~と気づいてしまいました(笑)
特に良かったのは間宮祥太朗さんの役。
寝ている鹿野にキスをして、「今起きたら殺す」と言ってしまうツンデレ感に思わずキュンと来てしまいました。
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