劇場公開日 2019年11月15日

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「女の子の複雑な心模様をコミカルに描き、彼女らは確実に成長する」殺さない彼と死なない彼女 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女の子の複雑な心模様をコミカルに描き、彼女らは確実に成長する

2021年1月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWの放送を録画して観賞。

不覚にも、終盤は桜井日奈子と共に涙する涙腺の弱ったジジィだった。

原作は3つのTwitter4コマ漫画シリーズとのこと。
幼馴染みの女子高生コンビ、女の子側が片想いのカップル、そしてタイトルになっているちょっと不思議な関係のカップル、この3組の高校生たちの物語が同時に展開するのだが、彼らが直接関係することはなく校内でのニアミスすらないから、一つの物語として違和感があったのだが、伏線が回収される葬儀のシーンで驚かされた。お見事な物語構成だ。
それぞれの関係を紹介するシークェンスが3つとも校内の廊下のシーンだったというのも、終わってみると計算されていたことに気づく。
大人がほとんど物語に絡まないのでリアリティは薄いが、入射光に霞んだ映像もファンタジックな演出効果になっていた。

それにしても、JKたちが皆可愛い。
メインキャラクターを演じる4人の女優はそれぞれ芸達者なのだが、一番演技に不安があった主演の桜井日奈子が本作ではよい味を出していた。
個人的好みだが、メガネ女子の地味子(恒松祐里)が実は一番色っぽかったりして。
撫子(箭内夢菜)の「好き」アピールのリフレインなどは完全にサービスカットだと思う。彼女の「…わ」で終わる言葉遣いが心地よい。
きゃぴ子(堀田真由)と地味子の友情を、女の子たちの妬み嫉みと意地悪に絡めて見せたのもうまかった。

4コマ漫画のエピソードを紡いでいるのでショートコントの連続のようだが、実は女の子たち四人四様の複雑な心の動きが垣間見える。
そして、小坂れい(間宮祥太朗)のプリテンダーぶりに鹿野なな(桜井日奈子)以上に心打たれた。
リストカッターだった鹿野を小坂との濃密な時間が成長させていた。不慮の別れを彼女は自力で乗り越えたのだ。
小坂が彼女を見守っているのだというエンディングが、ベタではあるが青春群像劇を前向きに締めてくれる。

kazz
レモンブルーさんのコメント
2021年1月11日

Kazzさん コメントありがとうございますm(__)m
返事は私のレビューのほうにさせて頂きました。

レモンブルー
rin*さんのコメント
2021年1月11日

何回観ても泣ける自信あります!
撫子ちゃんが愛おしい(*˘˘*).。.:*♡
原作が四コマ漫画のせいか、実写化大成功パターンの作品ですわ。←この「·····わ」では無いですね笑

rin*
レモンブルーさんのコメント
2021年1月10日

共感ありがとうございますm(__) また見てみたくなりまた!

レモンブルー
CBさんのコメント
2021年1月10日

いいですよね、これ!

CB