「「好き」と言う重さ」殺さない彼と死なない彼女 YKさんの映画レビュー(感想・評価)
「好き」と言う重さ
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全編にわたって、写真集か、MVかと思うようなやたらにエモい、美しい映像。
最初はいまどきの高校生がこんな「あなたが〜」とか「キミが〜」とか「〜だわ」「〜わよね」みたいな喋り方しないでしょ、、とひっかかっていたけど、だんだん、これはリアリティを追求してる話じゃなくて、ファンタジーなんだと思えてきた。
人を好きになる楽しさやもどかしさを、現代の高校生風の、ちょっとデフォルメしたキャラクターで描いてる。そういう普遍的なテーマを持ったファンタジー。でもキャラクターはみんなものすごくひねくれててこじらせている。
とにかくみんな、相手を好きすぎて、拒否されるのが嫌すぎて、なかなか好きと言えない。「好き」って言葉は重いんですね。。小坂くんなんて死んでからやっとななちゃんに優しい言葉をかけるという…。
その中で、何度も何度も、なんの照れもなく「好き」と言えちゃう撫子ちゃんの存在が光っていた。
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