「未来の話をしましょう」殺さない彼と死なない彼女 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
未来の話をしましょう
対照的な組み合わせが
たくさん登場するお話し。
殺さないー死なない、
地味ー派手
好きー好きになれない。
んー、違う。
言葉では、表現できない。
近い感覚なら、
子供の頃、使っていた
宝物がつまったブリキ箱かな。
ひととの関わり方が、
すごく丁寧に描かれていて、
三編構成で二つの恋愛と1つの友情
が日常を生きる喜びで紡がれます。
なにがあっても裏切らない。
自分に無いものがあり、
一番求めているものをギブアンドテイク。
そんな人に出会え、過ごす幸せが
画面から溢れてくるんです。
自殺願望がある ななに、
未来への暮らしのビジョンと
生きる希望を与えたれい。
親や恋人から得られなかった愛情の
かわりに、
裏切らない深い友情をかわす
地味子とキャピコ
変わらない愛情を浴びせる撫子と
その心を受け入れる八千代
11回の好き好きの告白は、凍った心を
溶かすのに充分。納得です。
破壊力が凄い凄い。
そんな撫子に勇気を与えたのが、
ある人なんですが、
その心情が明かされる
後半のストーリー構成は、
泣かせます。
そういう時間軸なのか…
ほんとに、知らない内に
涙腺がゆるんでました。
かけがえのない人との日常が、
どんなに素敵で、
そして、大切なもので
周りに幸せの輪を広げていくのが
描かれていて
ここちいいですね。
奥華子さんの音楽も
スッとはいってきて
これも気分よしです。
ときかけの時も思いましたが
詩が作品にマッチしていて
作品との一体感が好きです。
パンフレットの表紙には
透かしでエンドシーンの
桜に再開できます。蜂も。
あと、
エンドロールで
ロケーション協力の欄で
"そら" って書いてあったのは
シーンの青空に対してなんだろうか。
青空に感謝っていうことかな。
作品の隅々まで、スタッフの
この作品を大切にしたい思いが
わたしにも響きました。
この作品の空気感というか
距離感が好きです。
おすすめ。
くりさん こちらのレビューもほんとに素敵です!映画をまた観た気がしました。地味子とキャピ子には私はあまり響かなかったのですが、くりさんのレビュー読んで 見直したくなりました。