「孤独などはなく、人生誰しもが誰かと繋がっている」殺さない彼と死なない彼女 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
孤独などはなく、人生誰しもが誰かと繋がっている
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桜井日奈子ちゃん出演の作品をあまり多く見てるわけではないが、勝手な印象ラブコメが多い印象があった。
そのため今回もそのような作品かなと思ったら、全く違い、とても感動させられる作品だった。
この作品は主に小坂&鹿野、地味子&きゃぴ子、撫子&八千代の3パート編成となっている。それぞれのパートがうまく絡み合い1つの作品となっている。
これらの登場人物全てが個性的な性格な持ち主であり、悪くいえば拗らせてるところが観ていて飽きさせることなく楽しんで見られる。
どの登場人物も心に空いたピースを必要以上に積極的に埋めようとする者もいれば、必要以上に諦める者もいる。今作に関してはそれが各々愛であるため見やすくて感情移入しやすい。
メッセージ性としては人は誰しもが誰かと繋がっておりそれがループしていくと僕は捉える事ができ涙した。
3パートが浅かれ深かれ一つのストーリーとして繋がるのはもちろんのことだが、小坂から受けた優しさや愛を鹿野が今度は撫子に伝え、撫子が八千代に伝える。
こうして優しさや愛というのを形は違えど人から人へと繋がり、ループしていくところがとても優しくて好きな表現だった。
人は誰しもが時には寂しさや悲しさを抱え、孤独を感じることがあると思う。
ただ目に見えない糸で誰かしらと繋がってるんだよね。
決して孤独というのは存在しないと思う。
人に優しくする事、愛情を与える事が必ずしも自分に返ってくるかは分からないが、その事によって人が幸せになり正しい道に進むことは自分のことのように幸せな事だと思う。
そういった優しい気持ち、前向きな気持ちで劇場を後にできる、優しさや愛情に溢れた作品だった。ありがとう。
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