劇場公開日 2019年11月15日

  • 予告編を見る

「ただの青春恋愛映画じゃない」殺さない彼と死なない彼女 いそべーこんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ただの青春恋愛映画じゃない

2019年11月18日
スマートフォンから投稿

やばい。観終わってからずっと鼻の奥がツーンとしてる。安直に泣ける映画ですよ〜とかは言いたくないんだけど、想像以上だった。全然ただの泣ける恋愛映画じゃない。
映画を観ているというよりは、劇を見ている感覚。登場人物たちの言動も、哲学的で、どこか非日常。だけど自分たちの周りにも当たり前に居るような不思議な感覚。そしてそれに体が慣れてきたかな〜と思ったらラスト30分で怒涛の展開。123分があっという間だった。映画をみてこんなに心揺さぶられたのは久しぶりだぁ。
個人的おすすめポイントは、光の演出。
小林監督は自然光撮影にこだわっていて、この映画には照明部がいないそう。だから全編通してすごく優しい柔らかい雰囲気が出ているように感じた。さらに画質がめちゃくちゃ良い。
あと、間宮さんが舞台挨拶で言っていたように、監督は女の子を綺麗に撮るのがすごく上手いなぁと思った。桜井さんのファンとしてはものすごく可愛く撮っていただいて嬉しかったし、もちろん他のキャストの方も漏れなく全員可愛くて上映中ずっと「監督凄え…」ってなってた笑
これは完全に俺の趣味ですが、鹿野の役が俺が観てきた桜井さんの役の中で1番好きでした。寂しがり屋でかまってちゃんで口が悪いし不器用なんだけど小坂といる時は本当に幸せそうな顔をするのがめちゃくちゃツボでした。良い演技だった!CMのイメージしかないなぁって人にこそ観てもらいたいなぁ。
永遠に続きそうなのでこの辺でやめます。
原作を買ってあったのですがあえて読まずに封印していたので今から読もうと思います。
おやすみ〜

いそべーこん