「生身の牧師さんに出会える」牧師といのちの崖 mikaさんの映画レビュー(感想・評価)
生身の牧師さんに出会える
人を救うということは
きれいごとでは出来ないことと感じました。
森くんに対して
厳しいことを伝えた牧師さんを
批判する人がいますが
自殺しようとするまで追い込まれた人は
ここへ来るまで
自分の生き方の間違ってる部分を
気づかずにきた人かもしれません。
森くんは、死のうとするほど苦しんだけど
人間関係の、自分がしてしまう間違いは
見ようとせず
気づいてなくて
同じくことを繰り返し
死にたくなるほど追い詰められてしまったのかもしれません。
死のうとしてる人を助けても
生き方の癖に気づかない限り
また同じことを繰り返して
人との関係を壊してしまう。
また死にたくなってしまう。
森くんの生き方、
人間関係で、つまづいている部分に
牧師さんはあえて厳しい言葉をかけたのは
本気で向き合ってるからこそ
できたことだと思いました。
カウンセリングや傾聴のやり方とは違い
牧師さんの森くんへの接し方は
過激に見えたのかもしれないけれど
最終的に、人を助けるとは
方法論は通用しない。
人間と人間の
本音の心の触れ合いが必要だと感じます。
生身の牧師さんとして
生身の森くんと向き合っている姿だと感じました。
そして
神様を信じていようと
神様なんかいないと思っていようとも
人の命の最後は
人間の力の及ぶところではないと感じます。
誰を責めることも出来ないと思う。
それでも牧師さんは
人を助け続ける。
きれいごとでは人を助けることは出来ない。
助ける牧師さんにも
そうとうな覚悟がいるのだろうと感じました。
普通、映画は、最後はハッピーで終わるので
そういうのを期待している人にとっては
映画を見終わったあと
モヤモヤした感じなのかもしれません。
でもこの映画は
真実を語っています。
着色がないぶん、
観ている側の理解力を必要とします。
真実が語られているこの映画は
価値があります。
映画で
生身の牧師さんに出会い
あなたも心を揺さぶられてください。
ぜひ、たくさんの方に観てもらいたいです。、