劇場公開日 2019年3月9日

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「気になってる方は早めに劇場へ」クロガラス1 虎猫さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5気になってる方は早めに劇場へ

2019年3月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

公開初日9日と10日、舞台挨拶含めて観させていただきました。

ハリウッドだろうと邦画の大作だろうと、話の展開がまどろっこしい作品は途中で白けちゃうのですが、この作品は要所要所に見所があって上手いなと思いました。
素直に面白かったです。

アンダーグラウンド作品は苦手な方ですが、目を覆いたくなるような過激なシーンは控えめで、かといって物足りないこともなく、どなたでも楽しめる作品かと思います。

解決屋「クロガラス」のリーダーの黒斗(崎山つばささん)
右腕的存在で実務担当の悠哉(植田圭輔さん)
天才ハッカーの日菜(最上もがさん)

この3人組が高額な成功報酬さえ払えば、大小問わず歌舞伎町のどんなトラブルも解決してくれる、というのが大筋。
金や罠、脅しに暴力、犯罪スレスレ(アウト?)なことも、使えるものは何でも使います。

作中に登場するホストクラブやそこで働くホスト、小道具のチェーンソーなんかも本物を使用していたり、解決屋の事務所も廃店舗だそうで。
割りと生々しいところもしっかり描かれていて見ごたえありました。

演技も皆さんリアルで、特に崎山つばささんが演じる黒斗は、何考えてるか分からないくらい感情が見えないので、目や動作だけで演技されてたのは流石です。

事務所で依頼人のホスト和輝に600万を作る手段を迫るときの目や、ホストクラブ代表の翔に「一束足りないんだけど」と見上げた時の冷たい表情が特に良いです。
終わりの方で、逃げようとする和輝を殴る蹴るして止めるところなんかは、「うわー容赦な…」と思いました。

アクションシーンはかなり期待していたのですが、正直物足りなかった。もっと見たかったです。
予告見た感じEP2までお預けですかね。

クロガラスの3人には、まだ明かされていない過去がたっぷりあるようなので、是非その辺り続編やスピンオフで見てみたいです。

3月30日から公開となる「クロガラス2」にも期待大。

虎猫