「これだけ揃えば面白いはずなのにもったいない・・・」BACK STREET GIRLS ゴクドルズ よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
これだけ揃えば面白いはずなのにもったいない・・・
Netflixでテキトーにつけたアニメ版が面白くて、実写映画化を知ったら明日から公開というので仕事終わりに観に行きました。
まあ、実写化だから少しでも面白いと思えればいいかなくらいの気持ちで観ました。
B級っぽさはなく、ちゃんと映画してます。
冒頭の極道シーンも真面目に作られていて期待が膨らみます。
で、ゴクドルズデビューからは女優さんたちが体当たり演技でがんばっています。
しかし、いまいち笑えるポイントが少ない!
こんな面白いシチュエーションのおバカ映画なのに、なぜかギャグが少ない!
例えば福田雄一監督作品のように役者の個性と雰囲気で笑わせるようなつくりではないのだったら、とにかく笑えるポイントを連発すればいいのに、この監督は観客を笑わせる気がないのか!?と思うくらい笑いのポイントが少ないです。
ヘタに真面目な葛藤シーズンとか無理やりいい話にまとめようとしたせいか、とにかく笑えない。
観てるこちらはいつ笑わせてくれるか?と期待して待ってるのに笑わせてくれない、ずっとそんなジレンマが続きました。
いや、こっちは底抜けな非現実的不条理おバカ映画を観に来たのに作り手はそうは思ってないんじゃないかと言う・・・。
女優さんたちが今後の女優人生に影響あるんじゃないかというくらいブッ飛び体当たり演技をしてるのに、それが活かされてないんじゃかわいそうだなあ、と観てて思いました。
親分役の岩城滉一もあきらかにセリフ言えてない(ろれつが回ってない?)ような怪しいシーンが何度もあったのに、どうして監督はこれでよしとしたんだろうとか、作り手に対する疑問ばかり湧いてきます。
音楽はいいです。
映像作品としてもよくできてます。
役者もがんばってます。
そして面白い設定と世界観。
なのにあまり笑えない!
これだけの材料が揃ってるのにとにかくもったいない作品でした・・・。