映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろしのレビュー・感想・評価
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ラブラブ宝物
映画クレヨンしんちゃん27作目。
矢島晶子から小林由美子にしんのすけの声が交代して最初の劇場版。
TVアニメもたまに見ているが、違和感は全くナシ。
それにしても今回の劇場版、タイトルを最初に聞いた時、ウケた。
“失われたひろし”って…、モロあの名作アドベンチャー映画!(笑)
それを彷彿させるような大冒険!
ハラハラ、スリル、ユニークなトラップの連続!
その名作アドベンチャー2作目のようなトロッコ・チェイス。
ひょんな事からしんのすけたちと行動を共にする事になった“運の悪い”女トレジャー・ハンターの名はズバリ、“インディ・ジュンコ”!(声担当は木南晴夏で、さすが若手演技巧者なだけあって、巧い!)
他にもマッドなバイオレンス・アクション映画を彷彿させるような荒野の爆走チェイス、ラストはキングコングならぬ“キング○○○”登場!
映画ネタもたっぷりで、ここ最近の中では『ユメミーワールド』に次いで面白かった。
あいみょんの主題歌も良かった。
一見“しんのすけ版の…”という感じだが、実はそれがメインではない。
メインは、ひろしとみさえの夫婦愛ラブストーリー。
そもそもの冒険の始まりは…
格安新婚旅行にひろしを誘うみさえ。
結婚時お金が無く、実は新婚旅行に行ってないこの夫婦。
ひろしもまんざらではなく、いざオーストラリアの秘境“グレートババァブリーフ島”へ。
金環日食の下で、ラブラブ家族写真を撮る!
…ところが、誤解でせっかくの新婚旅行が喧嘩ばかり。
そんな時、ひろしが謎の仮面族に連れ去られてしまう。
島に伝わる宝を得る為、姫様の“花婿”に選ばれてしまったひろし。
その宝を手に入れようと、仮面族とトレジャー・ハンターたちのひろし争奪戦。
しんのすけとみさえはひろしを助けに向かうが…。
喧嘩や愛想尽かしはこの夫婦の日常茶飯事。
姫は一目見たらメロメロになるくらいの美人らしく、そのお姫様とお宝に囲まれて、一生遊んで暮らせる。
どっちがいい?…なんて、愚問。
だからみさえは冒険や危機を乗り越えてまで、奮闘するのだ。
やっとひろしの下に辿り着いた時、まさかの言葉…。
さすがにショックで泣き叫ぶが、それでも夫を信じる。(←ここ、今回の一番の名シーン!)
その姿、本当にタフ! 今回の主役はみさえさん!
ひろしも然り。まさかの言葉には訳が…。
序盤のネネちゃんの台詞の如く、「新婚旅行は愛が試される」!
でもやはり、今作もまたひろしの名台詞が物語る。
「本当のお宝ってのは、人生を懸けて夢中になれるものの事なんだ」
「大人になるまで、ゆっくりと自分のお宝を見付けろ」
「俺はとっくに見付けてるぜ」
秘境アドベンチャーと夫婦愛ラブストーリーという異色ミックスだが、それを“クレヨンしんちゃん色”で巧みにミックス。
一番の宝物は、言うまでもない。
こんな家族と出会ったら、こんな家族になれたら、それが宝物。
近くにある幸せ
今ひろしとみさえ夫婦に焦点を当てたお話。
ひろしとみさえのすれ違いの場面は、よくあるすれ違いを映す鏡のよう。しかし、たとえすれ違ったとしても、ひろしは家族の幸せを願い、みさえはひろしを信じ続ける。子供が生まれてお互い気持ちを伝える機会が少なくなったとしても、大切な気持ちはずっと近くにあるという事を思い出させてくれる作品。
みさえがしんのすけとひまわりの耳を押さえさせて、自分の気持ちを全て吐き出す場面は涙がこぼれ落ちた。ひろしに対して不満を吐き出す女性としての弱さと、子供達には絶対に弱いところを見せない母親としての強さを感じるワンシーンだった。
今回の作品においても、ネーミングセンスと、非現実的な超展開には『クレヨンしんちゃん』らしさを感じる。代替わりしたしんのすけの声も大きな違和感なく受け入れることができたので、楽しめる作品だった。
上映時間に間に合わず
パタパタしながら30分足らず 見逃した
。。もう一度見たくて上映を検索して 探したら ショック 既に沖縄上映終了。。(゜゜;) あの夫婦の絆に親子愛 参考になります☆(笑)
違和感の無いしんのすけ
映画でしかクレヨンしんちゃんを見ないので、
しんのすけの声優さんが変わっていたのに面食らって、
あぁそうだったな・・・
と思いつつすぐ順応。
2代目さん、上手いですね。
話はといえば、
「わかるわ~。」
と言う感じの夫婦のすれ違い。
ちょっとしたタイミングの違いで、
大きな影響になっちゃう感じ。
ミュージカルチックの演出は新しく感じましたが、
正直クレヨンしんちゃんにこの手の演出は過剰かな・・・
歌がメインに出すぎていて、
もうすこしBGM的に流しているだけのほうが、
個人的にはいいかな~と思いました。
ただ今回は、
明確に悪いやつがいないと言うか、
トレジャーハンターも仮面族の人たちも、
皆”お宝目当て”って言うところでは共通で、
敵にというよりはオジャま虫。
対決と言うより、トレジャーハント。
そして本当の宝は家族。
と言うなんとなくふんわりとしたおはなしだったと思いました。
大切なことに気付かせてくれる作品
今回の映画は大人こそ観るべきである
劇場で小さい子供が笑っているのを見て
昔から見てきたアニメが変わらず
今の子供を楽しませていることが何だか嬉しかった
周りに子供がいるせいか、ハンカチで涙を拭うタイミングを考えたもんだ…
最終的には垂れ流すことにした
個人的に一番印象に残った言葉は
しんのすけの「母ちゃんのことは誰がお守りするの?」だ
この映画はいつもの様なアクション要素は少ない
愛がテーマだったように思う
主人公は、ヒロシとみさえ夫婦だ
こんな風に大切に思える人を、家族を
いつか自分も作れたらいいなと心から思った
思い出したら泣きそう…
主題歌「ハルノヒ」を鑑賞前から聴いて歌詞の意味を考えていたが、
映画を観てから
「ほら もうこんなにも幸せ」という歌詞がこの映画の「宝物」に繋がるのだとわかった
しんのすけの「宝探し」について、
ヒロシが男の約束をしたのも感慨深い…
きっと、未来のしんのすけの宝物はヒロシやみさえにとってもかけがえのない宝物になるんだろう
みさえさんが素敵な作品です
劇場版クレヨンしんちゃんを全部観ているわけでは無く、
「オトナ帝国」「戦国アッパレ」に心踊らせた次の年の
「ヤキニクロード」を最後に観なくてった、そのレベルの
しんちゃん映画ファンです。
しんちゃんの声が代替わりしたのが気になって、観に行き
ました。
野原一家中心のストーリーなんだなーと思ってみてましたが
ちょっと違う感じ。
そうか、ひろしとみさえのラブストーリーなのか、と思えば
それも後半に進むにつれ違ってきて
そうか、これはみさえさんが主役のお話なんだと思い当たり
一人納得して観てました。
しんちゃんの耳を塞がせた上で「ひろしの悪口」を壁に向か
ってぶちまけたすぐ後に、何事も無かったかのように「本気
であの人があんなコト言う訳ないでしょ」と先を目指す場面
個人的に今作品で一番印象に残ったシーンです。
久しぶりに観て、良かったかも。です。
しんちゃんの声、全く違和感ありませんでした。
本職の声優さん、恐るべし。です。
映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じ
た映画ファンもいるということで。
野原一家の絆、優しさ
ひろしが主人公の作品は過去にあったが、今作はみさえが主人公と思える作品。みさえの弱さも強さも描かれ同じ気持ちで野原一家も引導され共闘していく描写がとても心打たれた。
今回は春日部防衛隊の出番がほぼなく、クレしんファン的には少々寂しさはあるけど、その分野原一家を丁寧に描くところで野原一家の温かさや絆を改めて感じる作品だった。
しんちゃんの作品は子供から大人までいろんな視点で見ることができる。共に笑い共に感動し、ディズニー作品に近いものがあるように感じた。
個人的に1番好きなシーンは穴に落とされみさえがひろしの愚痴を言いながら少し泣くシーンがある。表面上はひろしに迎えに言ったが追い払われ傷つきその場面を迎えるのだが、
信頼の強さ故にひろしの優しさに涙し口に出す事で発散し、もう一度助けに向かうエンジンをかけ直したシーンは野原一家の絆や優しさを感じ、心に響いた。
ありがとうみさえ!ありがとうひろし!ありがとうしんちゃん!ありがとうひまちゃん!ありがとうシロ!
野原一家ファイヤー!
子供アニメをバカにする者は、子供アニメに泣く・・・感動して。
子供アニメをバカにする者は、子供アニメに泣く・・・感動して。
GWの定番人気アニメ"クレヨンしんちゃん"の劇場版27作目。なんと!"しんちゃんの声が変わった!"
実に26年3ヶ月にわたって、野原しんのすけのCV(声)を担当した矢島明子が自ら降板。声優の入院や逝去など健康上の理由以外での降板はあまりない(ピエール瀧のオラフは例外すぎる)。四半世紀以上も演じてきたクオリティを保てなくなったというのが、その理由である。
すでにTVシリーズのしんのすけの声は、小林由美子に代わっていたが、新CVとして初の劇場版となる。
小林が矢島版しんちゃんの喋り方に近づけているので、声質が変わっても違和感はない。モノマネの誤差の範囲といったらいいか。
さて今回は、野原みさえ(しんちゃんの母親)が大活躍する、オトナ目線の変化球タイプ。
冒頭、実はひろしとみさえが新婚旅行に行っていなかったことが明らかになる。ある日、みさえが見つけてきた家族同伴可の新婚旅行ツアー。野原家全員で参加することになり、はるばるオーストラリアへ。
ところが現地グレートババァブリーフ島(架空の島)の先住民たちに、ひろしが連れさらわれ、ひろし奪還のため、野原家が大冒険を繰り広げる。
サブタイトルの"~失われたひろし"は、「レイダース/失われたアーク」(1981)のパロディ。インディ・ジョーンズシリーズをオマージュしていて、「魔宮の伝説」(1984)のトロッコ逃走劇も出てくる。
オトナ向けのクレヨンしんちゃんは、原恵一監督の「オトナ帝国の逆襲」(2001)以来、数年にいちど、たまに"家族の在り方"を独特なアプローチで描いてくれる。今回のは「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」(2014)以来かな。
本作は夫婦である前に、愛しあう恋人であったひろしとみさえの愛を描いており、エンディングに流れる、あいみょんの主題歌「ハルノヒ」でグッとくる。
♪ほら もうこんなにも幸せ。
いつかはひとり。いつかはふたり。
大切を増やしていこう。
そしてドタバタの中でも、しんのすけが発する、本質を突いた言葉が光る。
ひろしを助けるために「諦めるわけにはいかない!」と頑張るみさえに対して、「じゃあ、母ちゃんのことは誰がお守りするの?」というセリフ。うーん、5歳児とは思えない。
さらに劇中で、みさえの「Everything」(Misiaの代表曲)や、ひろしの歌う「HELLO」(福山雅治の楽曲)など、ギョッとする演出がある。とんでもないアクセントになっている。
オトナ向け演出の反面、子供のだいすきな"おしりギャグ"のたぐいは控えめになる。
普段なら、"へぇーこんなところで笑うんだ!"と、子供たちの笑いのツボに感心したりするところだが、子供たちの大爆笑は気持ち少ない気がする。
(2019/4/20/TOHOシネマズ上野/ビスタ)
父と母であり男と女だった野原夫婦
みさえは『女』だった。ひろしは『男』だった。
2人は夫婦で、父と母でありながら、男女だった。
今まで、クレしんを見て『男女』を感じたことは無かった。夫婦愛、家族の絆は沢山あったと思う。
でも、男と女は感じたことが無かった。忘れただけかもだけど。
ひろしは何度もみさえに愛を告げようとした。けど、そのタイミングでみさえは母であり主婦だった。
みさえは何度もひろしに自分が女であることをアプローチした。だけどそれは、うまく伝わらなかった。
そのすれ違いは、とてもリアルな気がした。子供も生まれて、恋愛から家族になった男女の生々しい姿な気がする。
独身子なしの自分には想像でしか無いけれど。
ひろしがみさえのことを愛していることも、みさえがひろしのことを愛していることも、もう何十年も前から知ってた。
だけど、それを本当に思い知った気がする。
みさえが『女』を見せようとしたとき、しんちゃんにギャグにされひろしが笑った。
『女』を傷つけられたみさえが、痛ましくてしょうがなかった。
冒頭のすれ違いの男と女の姿は、うまく言葉にできないけれど、そんじょそこらの恋愛ものより深くて切なくて苦しかった。
自分の親が喧嘩しているようなもどかしさもあった。
そんな二人が、最後の最後、キスをした。
クレヨンしんちゃんにおいて、みさえとひろしのキスシーンを見る日が来ると思わなかった。
でももしかして、見たことあったかな? という気もする。
ただ、衝撃だった。その瞬間、ふと気持ちが子供に戻った。
恋愛映画の最後、再開の果ての幸せのキスには思えなかった。
感情的には親のラブシーンを見てしまったような、胸苦しさの方が強かった。
嫌だったわけじゃないけれど、目をそむけたくなった。
年齢にしたら、私は今年みさえと同じ歳だけれど。
気持ちはきっと、見始めたころと同じ。しんちゃんと同じ目線なんだと思う。
だから、なんだか気恥ずかしくなってしまった。
この映画は、そんな映画だった。
ギャグとシリアス
男と女
夫婦と親子
全てのバランスがとても素晴らしかったと思う
印象的なシーンが沢山ある
でも、個人的な一番はみさえが本音を吐露するシーン
みさえだって、人間だ。大人でも、母親でも、一人の人間だ。
限界だってある。そんなことわかっていたはずなのに、母の裏の姿を見てしまった気がした。
とても苦しくなった。
それをする時ですら、彼女は自分が『母親』であることを忘れなかった。
しんちゃんにひまわりの耳を抑えさせて、
アンラッキーガールにしんちゃんの耳を塞がせた
子供たちの視界の移らないところに隠れて、みさえは叫んだ
その姿が、本当に辛かった。
母親だって無敵じゃない。機械じゃない。心のある人間で、限界もキャパシティもある。
そして、女だ。
そんな叫びに、泣いた。そして、子供たちのもとに帰ってくる時にはケロッといつもの母の顔をしている。
母親とは、本当に強いと思う。
この描写を入れてくれた監督と脚本家の方は凄いと思う。
これは確実に『大人』をターゲットにした演出だったんじゃないかな。
子供には、この苦しさは、難しいと思う。
でもきっと、いつかわかる日が来るんだ。それがとても羨ましい。
次に印象的なシーンが、ひろし。
みさえの為に頑張ったのに、彼女に伝わらなくて喧嘩した。
『おっぱいが歩いてたら見るだろ?!』には爆笑した。そりゃ確かに、見るわ。
ひろしはとても家族思いの、子育てに協力的な父親だと思う。
はじめ、ひまわりを抱っこしているのはひろしだった。そういうシーンがとても好きだ。
ひまのおむつを変えるだか、ミルクをあげるだかでみさえが席を立ったときに、俺が行こうかと自然と言える。
こういう些細なことが、だけどひろしの最高の魅力だと思う。
男ではなく『父親』になってしまった自分と
女ではなく『母親』になってしまったみさえ。
その描写からの、母として家族を守ってくれるみさえを愛するひろしが、最高に、たまらない。
みさえは素直にひろしに謝る。謝りたいと思い、早く会いたいと思う。
ひろしはみさえの『母親』としての姿を大切に思い、早く帰ろうと足を進める。
男女でありながら、夫婦であるお互いを認め合い、大切に思う。
あぁ、これが家族なんだなって、なんだかすごく突き刺さった。
そこからの、花束を買うひろし。バックにはひろしが歌う挿入歌。
最高。
平成を代表している。
対するみさえの歌も、最高。ちょっとわざと崩してうたい過ぎでは? とも思ったけど。
これが『平成最後』の映画であり『新しい野原一家』の映画であることが本当に嬉しい。
そんな花束を持って、信号待ちの間に一輪ずつ付近にいた人間に配る。
幸せのおすそ分けをする姿は、心に来るものがある。うまく言えないけれど、幸せになる。
そんな花束がぺちゃんこにされているのをみるのは、やっぱり辛かった。
今回の映画はバランスが最高な分、緩急が辛いことがある。
泣くと笑うが押し寄せすぎて、キャパが追い付かない。
予告で見たしんちゃんの「誰がかーちゃんをお守りするの?」はアンサーが無かった。
だけど、このセリフこそが視聴者に対する問いなきがする。
ここから何を拾えるか、何を思い考えるか、やっぱり子供の頃にこの映画に出会いたかった。
みさえの「その話、今しなきゃだめ?」の正しい解釈は分からない。
のちの叫ぶみさえをみて、あの時口にしてしまったら『子供たちの前で弱音を吐いてしまう母親』になってしまいそうだったからなのか。
言葉にしたら最後、心が折れてしまいそうだったからなのか。
分からないけれど、この言葉が出てきた時点で、みさえの限界はもう迎えていたんじゃないかなって思う。
アンラッキーガールがみさえの鞄を持ったとき、重たいと言った。
何が入ってるの問いに対し、みさえの返事は『0歳児の赤ん坊がいる母親には必需品』なアイテムなんだと感じた。
世の中を歩く、赤ちゃんを抱っこしたママさんたちが普通に持ち歩いているであろうアイテムだ。
世の中のママさんたちは、いつもそれほど重たい荷物を持って、大切な子供を抱いて生活している。
しんちゃんみたいに、兄弟がいれば小さな子供の手を引きながら。
あたりまえのような光景が、どれほど大変なことなのか。
言葉の節々、描写の一つ一つが生々しく物語っていると思う。
でもこれは全部『女性目線』の見方で、かつ『出産が出来る年齢の女性』の視線だから
小さな子供や、男性から見たら全く違う作品に見えるのかもしれない。
そういった方々の感想をとても読んでみたいし、小さな子たちの率直な感想も沢山聞いてみたい。
でも、ギャグもめちゃくちゃ笑った。
森川ひろしが下品な発言をするのにはとても驚いたし、笑ってしまった。
結構笑った。
笑ったセリフの数々は正直思い出せないけれど、見ていた子供たちより笑っていた気がする。
ひろしが迎えに来たみさえたちを冷たくあしらったとき、私は催眠的なものにかけられているんだと思った。
でも、違った。
そして違うことを、みさえはちゃんと分かっていた。さすが、何年も連れ添った夫婦だった。
分かって、分かっていて、そのうえであの叫びだったのかと思うと、本当に苦しい。
今回の見どころに、みさえ(既婚子持ち)とアンラッキーガール(未婚若い)の関係性もあると思う。
多分今どきの子は、アンラッキーガールの思考の子の方が多いと思う。
どちらかと言えば、私もそっちのタイプだ。
だけど、みさえを…みさえと、しんちゃんとひまを見ていて、きっと映画を見ている私たちと同じように彼女もまた『家族っていいな』って思ったと思う。
だけど、彼女がトレジャーハンターをやめて結婚する未来はあまり想像が出来ない。
良いなと思うことと、なりたいと思うことはまた違うなとも思う。
アンラッキーガールは結構ぐさぐさと痛いところをついてくる。
子持ちのおばさんにできるわけがない、的な。
言いたいことは分かる。そしてその言葉の数々はみさえにとても突き刺さったと思う。
どうして今回の映画はこんなにもみさえを苛め抜こうとするんだろう。
ただでさえ、みさえだけが残されてしまったのに。
そういう観点でも見てたから、余計に苦しくなったのもあると思う。
エンディング、とても良かった。
飛行機の中でみさえの腕を掴んで寝ているしんちゃんが、とても良かった。
野原家は、夫婦で子育てをしている。それをとてもとても痛感した。
だけど、ひろしとみさえは夫婦で男女だ。
そのバランス感が、とても最高だった。考えさせられることが多すぎる映画だった。
エンディングの演出はとてもずるかったと思う。
アルバムの写真はどれも素敵だった。
それを家族…4人と1匹で、春日部の野原家で見ている姿はとても平凡な一日だけど、何よりもかけがえのない幸せな光景だと思う。
家族って凄い。
夫婦って凄い。
親子ってすごい。
これはアニメだと切り捨てるのは簡単だけど、なんだか、思い返せば思い返すほど。
そこらへんのノンフィクションものや、恋愛ものよりも突き刺さる映画だった。
いつかもし、自分が結婚して、子供を産む日が来たら。
また違う感情でこの映画を見るのかもしれない。
凄い映画だった。
ひろしの歌が最高!
家族で見に行きました。場内満員御礼状態。
流石はクレしん!!!そう思わせてくれました。
会場内は子連れの家族連れが殆ど。私達の前に高齢の御婦人2人が座っていました。お友達同士で見に来たのかな?
男性客も一人で座っていた人も。ファン層は幅広い。
映画が始まり今回はひろしとみさえがメインのラブラブストーリー。途中途中でひろし(森川さん)の歌う福山雅治のHELLOや、みさえが歌うMISIAが流れます。森川さん、歌うますぎる。最初ゆずが歌ってんのかなー?と私は思い込んでいて、帰る際に家族に言ったら「違うよ!!ひろしの声の人だよ!!」と突っ込まれてしまった(笑)そのくらい上手かった(と、私は個人的に思う)。
みさえのひろしに対する気持ちは、普段自分自身が相手に思っている感情そのままで、とても共感出来る部分があったし、ひろしの妻を思う気持ちもかっこよかった。
本当に大切なものは…の下りは、大人にならないとわからないことがいっぱい。子どもだけでなく普段トゲトゲした日常を生きている大人たちにも良い映画だと思いました。
個人的に映画は物凄く良かったのですが、隣に座った小学校高学年〜中学生の女の子が、靴下を脱いで肘掛けのところに足の指を引っ掻けたり、裸足の足の指を手の指で仕切りにこすったり、終始モゾモゾとずっと動いていて何度かこちらにぶつかってきたのがイラッとしました。小さい子ならまだしも、ある程度歳がいってる、しかも女の子に、親が注意しないのってどうなの…
今まさに子育てを頑張っている親たちへのエール!
タイトルからしててっきり「ひろし映画」かと思いきや、この映画はもう「みさえ映画」。みさえがとにかく格好いい映画だった!
囚われの身となったひろしを救出するため、みさえがヒーローよろしく子どもたちを連れて冒険に出る。背負っていた荷物の重さや、しんのすけに揶揄される二の腕の逞しさに、みさえの家族への愛がさりげなく示唆される(しかし少しも説明的ではない)。母としての責任、妻としての葛藤、人間としての生き様。全てを担ったみさえの姿はまさしく家族愛の権化。同行するトレジャーハンターのジュンコに家族愛を問われる質問をされ(彼女は独身で現実主義者なのかもしれない)、大きくため息をついた後「その話今じゃなきゃダメ?」とだけ答えるみさえ。そしてそれ以上をあえて語らない物語。でもそのみさえの回答だけですべてが伝わる崇高さ。ちょっと褒め過ぎでしょうか?でも今回は大いに褒めたい!
さりげなく描かれていることだけれど、従来の価値観なら女性であるみさえが囚われ、男性であるひろしが救出のための冒険に出ているところだろう。しかし「クレしん」は基本はおふざけをしながらも実はしっかり社会を見ている。押しつけがましくなく社会を反映する。決してディスるわけではいが、今年公開のドラえもん映画で未だにしずかちゃんに病人の看病をさせ、男子だけで冒険に出ていく展開があったのに密かな違和感を覚えていたことを思い出した。私はこの映画のみさえは一つの女性のヒーロー像だと思うし「ワンダーウーマン」より遥かに英雄だと思う。
勿論ひろしの側も、父としての責任、夫としての葛藤、人間としての生き様がしっかり語られており、みさえの生き様と併せて「子を持つ親」としての物語に昇華していく。この映画、子どもたちに向けてというよりも、毎日一生懸命子育てを頑張っている親御さんに向けてのエールみたいだと思った。もちろん男性がみさえに共感してもいい。女性がひろしに共鳴してもいい。その役割は夫婦それぞれに、子どものために家族のために日々頑張っている人ほど、この映画はグッとくるのではないだろうか。あいにく私には子供がいないが、それでも何度か目頭が熱くなった。というか、子どもを持たない私に、子どもを育て家族を養う覚悟をまざまざと見せつけられたような感覚になった。正直、野原一家の愛の深さに、単身者の私は完全に打ちのめされてしまった。
メインのストーリーは、みさえを中心にして繰り広げられる冒険の旅。次に何が起こるか分からない冒険の旅はアトラクションのように楽しく、ツッコミどころ満載でハチャメチャなことばかりが非常に面白く、シンプルにワクワクしながら観た。バカバカしいことこの上ない(誉め言葉)。
今年のクレしん映画は、あえて子供をどこかに預け、夫婦ふたりで観に行くのもいいのではないか?と思った。
この映画が「毎日よく頑張ってるね」と励ましてくれるかのようだ。
久しぶりにクレしんみたらやばい
大人帝国以来久しぶりに見てみようと思い、余ってた割引券を使って鑑賞。
序盤から笑いありで普通に楽しめる作品になっていてテンポも良かったです。
若干みさえにイライラしながら見てましたが、最後ひろしとのシーンは夫婦っていいなーって思える感じで楽しく見られました。
りゅうちぇるとペコ、小島よしおといった現実キャラが所々出てきてるのも笑い要素のある作品に仕上がってて、初見の方でも楽しめるのかな。
最後EDのシーンは隣の女性が先に号泣してたので、女性の方が泣けてしまうかも。自分もウルってきたけど何とか耐えたので、お友達と見に行く際はご注意ください😂
ありがとう
クレヨンしんちゃんのアニメ・映画を見続けて10年以上が経ちました。
前作が少し物足りない終わり方で終わってしまったのですが、今作は本当に傑作でした。
泣きどころと笑いどころのバランスがとても良くて、泣けるところはとことん泣き、笑えるところは腹を抱えて笑えました。
アニメでは何度か語られていた結婚のシーンでしたが、映画のテーマとしては初めて見ました。
野原家の運動神経の高さには毎度驚かされます(笑)
多分初めて乗ったスクーターをあんなにドリフトかまして乗りこなすのかよ!ってゲラゲラ笑いました。
シロは本当にかわいい(*´꒳`*)
これは全シリーズ共通してなんですけどね(笑)
しんちゃんがみさえに言った「かあちゃんは誰がお守りするの?」がとても胸に響きました。
5歳の男の子が言える言葉ではないぐらい真っ当でで格好良かったです。
ひろしが自分を犠牲にして「帰れ!」と家族に向けて言ったこと。
みさえがしんちゃんとひまに聞こえないように、耳を塞がせて、ひろしへの文句を言ってたこと。
この2つのシーンにとても家族愛を感じました。
美しい以外何物でもない。
全シリーズを通じて一番家族全員の服がボロボロになったと思います(笑)
あいみょんの歌が物語に合致していて、涙を誘ってきました。速攻CDを買いました。
最高の物語でした。来年はぶりぶりざえもんが出るんですね。楽しみです!しんちゃんはずっと見れる作品です!
小2息子と鑑賞。 恋愛映画っぽいかも。
息子、いろいろなシーンで笑っていました。
そして、周りの子供達も結構笑っていました。
更に、私も含めた大人達も笑っていました。
個人的にツボだったのは、江戸家猫八さんの名前が出た事だけど、当然(?)子供は無反応でした。
でも、江戸家猫八さんと言ったら、ウグイス・・・。
さて、話が変わりますが、恋愛映画の王道パターンの一つに、いろいろな事があって大切な物に気付く→気持ちを言葉に出してハッピーエンド、って流れがあると思うのですが、この映画はそのパターンでした。
それと、この映画を恋愛映画っぽいと思ったのが、ひろしとみさえがとても魅力的に描かれているんですよね。みさえの方は、母としての魅力の部分も多かったですが。
逆に、しんちゃんの魅力は抑えられていました。
それから、音楽の使い方も恋愛映画っぽく感じました。
みさえの『Everthing』は、何かじんと来ちゃいました。
そしてやっぱり、気持ちを言葉にするのは大切ですね。長く寄り添った夫婦でも。
今回の作品、私は好きでした。
夫婦のキラキラした恋愛映画がもっとあっても、いいんじゃないのかな。
主役はみさえ、そして全国のママたち
ママが用事だったので、娘とパパの2人で観賞しました。結果としては、ボロボロに泣かされました。いやーいい映画だと思います。
新婚旅行だの、ひろしがさらわれただの、場面設定は正直どうでもいいのですが、ただどうなるんだろうという関心で、前半の物語が進みます。
変化が現れるのは後半。みさえの言動に、日々のママたちのリアルな苦労が現れ、その場面が明確になるにつれ、涙腺が決壊してしまいました。
家族のため、子どものために献身的なみさえ。みさえ本人というよりも、みさえを通して、自分の妻の姿を思い出して、泣けてきました。
ひろしの男気もいい味出てましたし、非現実的な状況でありつつも、家族が宝物であるという、メッセージは心を打ちました。
ただし。星5ではなく4にしたのは、やっぱり主役はしんちゃんでなければならないと思うのです。
子どもに映画を見せるのは、映画を通して成長してほしいからです。みさえやひろしの姿を見て、しんちゃんはどう行動するのか、その要素が弱い気がしました。
パパママ世代の心は確実に動く物語です。その力量があるなら、子どもの成長に資する作り方もできたろうと思うのは、贅沢な悩みでしょうか。
まあ、最近やってた猫型ロボットの映画の出来とは雲泥の差であることは間違いありません。
泣けたしめちゃくちゃ笑えた!!
全体的にほんとに面白かった!!
クレヨンしんちゃんこんなに面白かったかな?と言うくらい本当に面白かった!笑いどころたくさんでした★\(www^Д^www )/★
みさえが子供たちに耳を塞がせて、一人で怒りを爆発させて、一生懸命乗り越えてるところが、母親の大変さ、辛さ、一生懸命さが伝わってきて泣けました。・゚・(*ノД`*)・゚・。いいシーンだったと思います!!
戦うシーンで何故か、BGMの方が大きすぎて、カッコイイシーンが歌で邪魔されたのが残念でした…。あそこは戦うシーンに合ったBGMで、戦うシーンをメインにして欲しかったです…。
それ以外は文句なしです!
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