「さらばへのアンサー」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 mkさんの映画レビュー(感想・評価)
さらばへのアンサー
1974年の初代ヤマトからのファンです。
賛否が分かれる作品ですが「賛」の感想です。
「さらば」のリメイクですが、いろいろと違います。オマージュ的なシーンやセリフもありますが、描かれる主題が違うので、さらばのままを期待すると逆にガッカリかと(自分は、新しい解釈でのさらばが観たかったのでむしろよかったです)
違うと感じる一方で、見終わったあとに「さらば」を見たときの視聴感を再体験しました。素晴らしいと感じながらもどこかモヤモヤする感じ。
40年前、涙で目を真っ赤にはらしながらも、
あれは特攻賛美なの?
沖田艦長の亡霊はなぜあんなことを?
古代と雪は本当に幸せなの?
地球人類はあのヤマトの最後の姿をどう感じたの?
と、次々とモヤモヤが生まれました。
ただ自分は、そのモヤモヤを時々思い出しては、40年間ずっと答え探しを楽しんでいたように思います。
2202は、その40年前のさらばのモヤモヤに、なんとか答えを示しつつ、さらにヤマトを一歩先に進めようとしている感じです。
モヤモヤのひとつ、アンドロメダってやられキャラだったの?!という小学生男子の悲しみを、本作は晴らしてくれました。
第七章で古代が沖田のレリーフに語りかけた台詞も、初代沖田艦長の思いを受け継いでくれていると、ぐっときました。
そして、40年前のさらばがそうだったように、人生観に深く命題を投げかけてくる作品になっていると思います。
続編があるかどうかわかりませんが、本作はずっとヤマトという作品を楽しめる内容だと思います。
コメントする